昔ばなし
「むかし、むかし、あるところに....」から始まる昔ばなし。特に本を読んだ記憶もないのに、なぜかストーリーを知っているのは、小さい頃、父や母が枕元で口伝えに語り聞かせてくれたからでしょう。その父や母も、やはり小さい頃、寝る前のひとときに親から語り聞いていたのかもしれません。
昔ばなしには先人の知恵が詰まっており、人生教訓にたとえられます。 悲しい別れがあれば幸せな出会いがある。だましたり、だまされたりすることで人の狡さや良心を学ぶ。親孝行の尊さ、自然への敬意など、人生の奥深さを教えてくれるのでしょう。
「大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ....」「ここ掘れわんわん」「鏡よ鏡、鏡さん。世界で一番美しいのはだーれ?」
こんな印象的なフレーズが子供たちの興味を引き、繰り返し何度も聞くうちに、昔ばなしの中に込められた「知恵」が自然と子供の心に蓄積されていくのだと思います。
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