日本における非正規雇用の増加には、いくつかの要因が考えられます。
1.経済の動向
1990年代以降、AIやロボット開発などの技術が急速に進展し、人の手で行われていた仕事の機械化が進みました。
これにより、企業は雇用人数を見直し、正規雇用者の削減と非正規雇用者の増加を行いました。
2.働き方の多様化
経済の動向により、企業の正規雇用者削減が進んだ結果、終身雇用への信頼性が崩壊しました。
これにより、非正規雇用の自由な働き方が受け入れられるようになりました。
3.家庭の事情との両立
子育てや介護など、家庭の事情との両立が必要な場合、非正規雇用が選ばれることがあります。
4.家計の補助・学費を得たいから
家計の補助や学費のために、非正規雇用で働く人もいます。
5.賃金の節約
企業側は、非正規雇用枠を拡大して賃金の節約を考えることもあります。
※これらの要因により、非正規雇用が増加し、それに伴い賃金が低くなる傾向があります。
これが、日本の「貧しさ」を感じさせる一因となっていると考えられます。
また、日本経済全体としては、コロナ禍からの回復を果たし、緩やかな回復基調を取り戻しています。
しかし、企業部門は好調である一方で、これが賃金や投資に十分に結び付かず、内需は力強さを欠いています。
これらの問題を解決するためには、技術革新や人材投資等によって生産性を大幅に向上させ、限られた人材の効果的な活躍を促すことが重要とされています。
これによって生産性の向上が賃上げや消費の喚起につながるような好循環を一層推進することが大きな課題となっています。
これらの取り組みが進むことで、日本経済の「貧しさ」は改善される可能性があります。
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他国と比べて、日本の非正規雇用率は高いか?
日本の非正規雇用率は、他の一部の国と比較して高いといえます。
OECD(経済協力開発機構)のデータによれば、日本の非正規雇用率は21.9%で、OECD37か国中4番目に高い水準となっています。
オランダが最も高く、35.1%となっています。次いでオーストラリアが24.5%、スイスが23.7%、そして日本が21.9%と続いています。
また、日本の非正規雇用者の賃金が低い傾向にあることは、国際的にも一般的な現象です。
しかし、日本の場合、非正規雇用者(特に短時間勤務や有期雇用者)の時間あたり賃金が特に低いという特徴があります。
これは、日本の非正規雇用者の多くが「非正社員」であること、そして「正社員」と「非正社員」の間で仕事の内容が大きく異なることが影響していると考えられます。
これらの情報から、日本の非正規雇用率は他の一部の国と比較して高いといえます。
しかし、非正規雇用の増加やその影響は、国や地域、産業、個々の労働者の状況などにより大きく異なるため、一概にはいえません…


