日本人が「酒が飲めなくなる」ように進化してきたという話は、遺伝子の観点から説明されています。
具体的には、日本人の遺伝子にはアルコールを代謝する酵素を作る能力が欧米人よりも弱い傾向があり、これがアルコールに対する弱さをもたらしているとされています。
2020年に公表された研究では、日本人17万人のゲノム(遺伝情報)を解析し、遺伝子変異が起きた時期とその伝播の仕方を調査しました。
その結果、過去1万~2万年の間に変異が起きた遺伝子のうち、29個が世代を経るごとに体の特性を一定の方向に変化させてきたことが明らかになりました。
その中でも最も強い動きが「酒に弱くなる方向への進化」でした。
この進化は「適応進化」と呼ばれ、生存に有利な特性を獲得することを指します。
つまり、日本人が酒に弱い方が生存に有利だったということです。
【PR】
アルコール分解型判定キット [遺伝子検査でアルコール分解体質から疾患リスクまでわかる]
その理由としては、酒に弱い日本人は有害物質アセトアルデヒドが血液に多く溶けているため、侵入した病原体が活発に活動できない可能性があります。
その結果、酒に弱いほうが生き残りやすかったのではないかという説が提唱されています。
このように、遺伝子の観点から見ると、日本人が「酒が飲めなくなる」ように進化してきたというのは、生存に有利な特性を獲得するための適応進化の一環と考えられます。
しかし、個々の体質や健康状態により、アルコールの摂取には個々に適した量や方法があるため、自分自身の体質を理解し、適量を守ることが大切です。
また、遺伝子の働きは生活習慣や環境によって変わるため、健康的な生活習慣を心掛けることで、「病気のなりやすさ」も変わる可能性があります。
このような視点から、日本人の遺伝子と体質の特徴を理解し、どうすれば遺伝的なリスクを抑えて健康に過ごせるかを考えることが重要です…


