妊娠中のDHA摂取時期について
摂取したDHAは胎盤を通ってお腹の赤ちゃんへ送られます。
妊婦さんに対しては、妊娠3ヶ月目からの利用が赤ちゃんに効果的であることが
発表されています。お母さんが食べることで、胎盤や母乳を通して赤ちゃんに
補充されていきます。日本人の子供の知能指数が欧米の子供と比較して高い原因
は魚を食べる量が多いからだと云う報告もあります。
DHA(Docosahexanoic Acid)は、魚油に多く含まれるオメガ3不飽和脂肪酸の
ひとつです。DHAは体内で作ることができず、食べ物から取らなければならない
必須脂肪酸です。現在、DHAは世界中の大学や研究所の注目を浴び、国連機関で
あるWHO(世界保健機構)とFAOの共同報告の中でもDHAの重要性が訴えられて
います。
生体内で合成できない必須脂肪酸は、リノール酸とα-リノレン酸です。
n-6系のリノール酸からは、γ-リノレン酸、アラキドン酸が、
n-3系のα-リノレン酸からは、EPA(エイコサペンタエン酸)と、DHAが生成され
ます。
α-リノレン酸は植物に含まれていますが、これが体内でDHAにまで体内合成され
るには多くの酵素の働きが必要となります。EPAとDHAは魚油に含まれる脂肪酸で
陸上の動植物には含まれていません。EPAは、DHAの1つ手前の段階の脂肪酸で、
機能的にはDHAと良く似た特徴を備えていますが、最終産物であるDHAは脳・網膜
心筋・肝臓・母乳等に多く含まれる非常に重要な脂肪酸で、機能も広範囲に渡り
研究発表も後を絶ちません。
>> 妊娠3ヶ月目からを目安として、DHAを補給していくのが良いでしょう。
DHAは脳や神経の発達に欠かせない栄養素です。
DHAは人間の体の中でも、特に大脳に多く存在していることが知られています。
人間の脳は、水分を除くとその約60%が脂質でできています。
その大部分がリン脂質と呼ばれる物質で、更にその構成要素の中でDHAが大きな
割合を占めています。
赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる胎児期から、誕生後の乳児期にかけて、
脳はぐんぐん発達していきます。その時期に、脳の重要な構成要素であるDHAを
体内に取り入れることが、いかに重要であるかが分かりますよね。
葉酸が、妊娠初期に赤ちゃんの脳の基本部分を形成するために必要な栄養素で
あるのに対して、DHAは、妊娠後期において赤ちゃんの脳を正常に発達させる
ために必要な栄養素であるといえます。妊娠後半の3ヶ月間に、お母さんが摂取
した栄養素は赤ちゃんの体に吸収され各組織に蓄積されます。
この重要な時期の前に産まれてしまった場合、DHAの蓄積量が少ない状態で産ま
れてくるので、そのままでは正常な神経の発達ができない恐れもあるのです。


