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『あんぱん』 嵩と手嶌 互いを認め合った関係

NHK連続テレビ小説『あんぱん』では、やなせたかしさんと小松暢さんご夫妻をモデルとした物語が描かれています。

作中には手塚治虫さんをモデルとした「手嶌治虫」という人物が登場し、やなせさんとの交流が描かれます。

史実におけるやなせたかしさんと手塚治虫さんの関係性は以下の通りです。

■やなせたかしと手塚治虫の出会いと交流
・漫画集団での交流
やなせさんと手塚さんは、戦後結成された「漫画集団」という同業者団体に所属していました。

月一度の総会や年に一度の忘年会などで顔を合わせ、親睦を深めていたようです。

やなせさんは手塚さんのことを「いつも楽しそうにニコニコしている」「そばにいるだけで嬉しかった」と振り返っています。

・年齢差と当時の立場
やなせさんは手塚さんより9歳年上ですが、漫画家としてのデビューは手塚さんが早く、当時すでに「漫画の神様」と称されるほどの存在でした。

一方のやなせさんは、漫画家としては「ナンセンス漫画」や「大人漫画」の分野で活動しており、売れっ子ではあったものの、手塚さんほどの全国的な知名度はありませんでした。

■アニメーション映画『千夜一夜物語』での協業
・手塚からの依頼
1967年(昭和42年)、手塚治虫さんは虫プロダクションが初めて手がける長編劇場アニメ映画『千夜一夜物語』の制作にあたり、やなせさんに美術監督とキャラクターデザインを依頼します。

アニメーション制作の経験がなかったやなせさんにとっては、まさに「青天の霹靂」のような出来事だったそうです。

・やなせさんの挑戦
当時、やなせさんは漫画に行き詰まりを感じていた時期でもありましたが、手塚さんからの依頼を「もしかしたら自分に向いているのかもしれない」と感じ、この大仕事を引き受けます。

アニメ制作は猛烈な忙しさでしたが、やなせさんはこの経験を通じてアニメーションの面白さや可能性に目覚め、後の『やさしいライオン』や『アンパンマン』のアニメーション制作につながる重要な経験となりました。

・手塚のやなせへの評価
手塚さんは、やなせさんの独特のセンスや世界観を高く評価しており、アニメーションの分野でもその才能が活かされると考えたようです。

やなせさんが描く可愛らしいキャラクターや、詩情豊かな世界観は、手塚作品とはまた異なる魅力を放っていました。

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■師弟関係というよりは、互いを認め合った関係
二人の関係は、いわゆる師弟関係というよりも、お互いの才能を認め合い、刺激し合った同業者としての関係が近かったと言えるでしょう。

手塚さんの持つ圧倒的な才能と、やなせさんの持つ独特の感性や哲学が、それぞれの作品世界に影響を与え合ったと考えられます。

朝ドラ『あんぱん』では、こうした史実に基づきながらも、ドラマ独自の表現で二人の関係性が描かれていくことになるでしょう。