NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」に登場する江藤リヨ(北香那)のモデルとなった史実上の人物は、近藤(籠手田)淑子さんだと考えられています。
彼女に関する詳しい情報は以下の通りです。
■モデルとされる人物
近藤(籠手田)淑子(こてだ よし)さん
1872年(明治5年)1月生まれ。
■家族構成
父は籠手田安定(こてだ やすさだ)さん。
史実で滋賀県知事、島根県知事、新潟県知事を歴任し、貴族院議員にも就任した人物です。
ドラマで江藤リヨの父、江藤安宗(佐野史郎)のモデルとされています。
籠手田安定さんは長崎県出身です。
淑子さんは籠手田安定さんの長女。
夫は士族の近藤範治さんで、結婚後に近藤淑子となりました。
■小泉八雲(レフカダ・ヘブンのモデル)との関係
史実で近藤淑子さんは小泉八雲と交流がありました。
ただし、ドラマのように知事の娘との恋愛関係があったかについては、史実では詳細な記録が残っておらず、江藤リヨという人物やレフカダ・ヘブンとの恋は、物語の「恋の緊張感」を生むための創作(フィクション)とされています。
小泉八雲(レフカダ・ヘブン)は、史実ではヒロインのモデルである小泉セツと結婚しています。
■生涯
知事の娘として生まれ、小泉八雲と交流した後、遠い異国の地で教育に情熱を注いだという波乱の生涯を送ったとされています。
近藤淑子さんは、20代後半で結婚した後、夫の近藤範治さんとともに朝鮮半島へ渡りました。
場所は朝鮮半島の港町である元山(ウォンサン)。
彼女が海を渡ったのは、明治時代後期(1899年頃以降)で、この時期の朝鮮半島は日本の影響力が強まっていた時代です。
近藤淑子さんは元山で「源興(げんこう)学校」という日本語学校を創設しました。
【PR】
今から人生を謳歌する ピアノ演奏のすすめ
当初は淑子さん自身が小さな塾を開いて日本語を教え始めたものが、活動が広がるにつれて夫婦で学校として整備していったと伝えられています。
近藤淑子さんは、知事の娘という社会的地位に留まらず、遠い異国の地で自らの意思で教育者として日本語学校の設立・運営に尽力したという、波乱に満ちた生涯を送りました。
■補足点
ドラマの主人公の夫婦、松野トキとレフカダ・ヘブンは、松江の没落士族の娘・小泉セツと、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルです。
江藤リヨは、史実には存在しない創作キャラクターであるものの、その人物設定には、小泉八雲と交流のあった籠手田淑子という実在の人物の要素が取り入れられていると考えられます。

