NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の主人公、蔦屋重三郎(蔦重)は、現代のビジネスパーソンにも通じる、人生を面白くする仕事術を持っていたとされています。
主な仕事術をいくつかご紹介します。
1. 好奇心を原動力にする「面白がる力」
蔦重の最大の強みは、あらゆる物事に対して「面白がる力」です。
彼は、一見くだらないことや、誰も見向きもしないようなところにこそ、面白さや可能性を見出し、それを仕事に結びつけました。
・世間の「面白さ」を嗅ぎ分ける
人々の間で流行しているもの、話題になっていること、誰もが心に抱えている不満や願望を敏感に察知し、それを作品のテーマにしました。
・遊びの中に仕事のヒントを見つける
「くだらねぇ遊びじゃねぇんだよ!」と言う町人に対し、「遊びじゃねぇから、遊びにするんじゃねぇですか」と言い放つシーンに象徴されるように、彼は遊びと仕事を明確に切り分けるのではなく、遊びの中にこそ仕事のヒントがあると考えていました。
2. アイデアを行動に移す「圧倒的な実行力」
蔦重は、アイデアマンであると同時に、驚くべき行動力を持っていました。
・思いついたらすぐ行動
彼は頭の中でアイデアを温めるだけでなく、思いついた瞬間にすぐ行動に移しました。
最初から完璧を目指すのではなく、まず試してみることで、改善点や次の一手を素早く見つけていきました。
・人を巻き込む力
自らのアイデアを人に熱く語り、周囲をワクワクさせながらプロジェクトに巻き込んでいく才能がありました。
一人で抱え込まず、多くの才能ある人々を巻き込むことで、大きなムーブメントを生み出していきました。
3. 大胆な挑戦と堅実な土台を両立する「二つのビジネス」
出版人として新しいことにどんどん挑戦する一方で、手堅い仕事も大切にしていました。
・挑戦と安定のバランス
喜多川歌麿や東洲斎写楽といった才能をプロデュースし、革新的な作品を世に出す一方で、手堅く利益を生む貸本業や出版業も並行して行っていました。
・信頼を盾にする
地道に確実に利益を上げていくことで、周囲の信頼を得ていました。
この信頼が、新しい挑戦をする際の大きな支えとなりました。
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4. 自分にしかできないことに集中する「潔い任せる力」
すべてを自分で抱え込まず、人に任せるべきことは潔く任せるというスキルに長けていました。
・優先順位の明確化
蔦重にとって最も大切な仕事は、人と会って情報を集め、関係性を築くことでした。
そのため、書店の店番や事務的な仕事は番頭に任せ、自分にしかできない人脈作りやアイデア出しに時間を費やしました。
・適材適所の見極め
誰にどの仕事を任せれば最大のパフォーマンスを発揮できるかを見抜く才能がありました。
これが、数々の才能あるクリエイターを世に送り出すことに繋がったのです。
※蔦重の仕事術は、「つまらない仕事こそ面白くする」という視点、そして「圧倒的な行動力」と「人を巻き込む力」に集約されると言えるでしょう。
これらの要素が、彼の人生を面白くし、江戸の文化を動かす原動力となりました。

