NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公のモデルである小泉セツさんの実父は、八代目 小泉弥右衛門湊(こいずみやえもんみなと)です。
八代目 小泉弥右衛門湊の生涯について、判明している情報を以下にまとめてみました。
・生没年
1837年~1887年(満50歳で死去)
・家柄
代々松江藩主松平家に仕えた小泉家の8代目であり、禄高三百石の上級武士でした。
・人物像
小柄ながらも意識が強く、覇気に富んだ侍であったと評されています。
・武功
青年時代から武芸に秀でており、1866年の長州戦争では、長州軍に鉄砲を浴びせ撃退するという武功をあげています。
また、軍の小隊長として号令をかける美声も評判でした。
・妻(セツの実母)
チエ。松江藩家老職の塩見増右衛門(禄高1500石)の一人娘という名家の出身です。
・子女
11人の子をもうけましたが、セツさんは6人目にあたり、戸籍簿と照合すると5人の子供が夭折しています。
セツさんは慶応4年(1868年)に生まれていますが、生後7日で小泉家の遠戚にあたる稲垣家へ養女に出されました。
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■明治維新後の生活
明治維新による幕藩体制の崩壊は、武士の家々に大きな影響を与えました。
湊は家禄を失った後、生活のため「武士の商法」と呼ばれる事業を始めましたが、人にだまされて全財産を失い、小泉家は没落しました。
この貧困により、妻のチエは家に残る品々を次々と売り払い、極端な貧困に陥り、他の士族と同じように人から食事を乞う身にまでなったと伝えられています。
小泉湊は、松江藩の栄光を背負った優秀な武士でしたが、激動の明治維新の波にのまれ、家を没落させてしまうという悲劇的な生涯を送りました。
彼の事業の失敗と没落が、実の娘であるセツさんの幼少期以降の苦難に大きく影響を与えることになりました。

