ひざの痛みで悩んでいる方の殆どは、変形性ひざ関節症といわれています。40歳以上の変形性ひざ関節症の推定人数は、2,500万人以上でそのうち6割が女性です。
簡単な体操で改善
できるだけ安静にして動かさないという生活をしがちになります。痛みが酷い方は骨が砕けるのではないかというくらい怖いといいます。
原因の多くは肥満や筋力低下と考えられています。ひざ関節を緩やかに動かすと炎症が治まっていくといいます。
ひざに負担がかからないように椅子に座って、脚をゆっくり滑らせます。また、寝転んで脚をゆっくり滑らせます。こうすると、ひざの炎症が治まってきます。
動かせば痛みがとれるのは明らかになっているといいます。痛いとどうしても安静にして使わない方が痛みがとれると思いがちですが、積極的に動かすことで痛みがとれいくといいます。
また、中でん筋や大たい四頭筋を鍛えることも大切です。やり方は、仰向けに寝て、片脚づつ脚を伸ばしたまま上げて止めます。そして、横向きになって、片脚づつ脚を伸ばしたまま上げて止めます。
目安は、それぞれ5秒x20回 1日3セットです。この体操を6日間行った結果、ひざの痛みが消えたという方もいます。骨そのものは治りませんが、筋力アップすることで改善可能といえるでしょう。
痛いから使わないようにしていて、それで痛みが悪化して痛みの悪循環に陥っていたようです。それが簡単な体操をやるだけで良くなったのではないでしょうか。
今まで使っていなかった筋肉を使うことで痛みもとれて、自信もついて動けるようになったと考えられます。
O脚の改善
変形性ひざ関節症のせいでO脚になる方もいます。普通に歩くのが痛くて困難な場合、O脚を補正する足底版(中敷き)を靴の中に敷くという方法もあります。
使っている方は、足底版があった方が脚がスムーズに前に出る感じで良いといいます。ひざがしまって歩きやすいそうです。
この足底版は、病院の整形外科などで作って貰うのですが、健康保険が適用されますので利用しやすいと思われます。
人工ひざ関節手術
変形性ひざ関節症が重篤な場合は手術になります。人工ひざ関節手術を受けた方は、よく歩けるし痛みも全然ないし、考えられないぐらい嬉しいといいます。
以前は立ち上がるのも大変だったそうです。歩くと汗びっしょりになっていたといいます。仕事が青果店で1日中立ちっぱなしで重い荷物の移動もあったといいます。
重労働のためとうとうひざの痛みが限界になってしまいました。軟骨がほとんど無くなっており、骨同士がぶつかり合っている状態だったといいます。
この状態では歩行は困難です。人工ひざ関節に取り換えた方が良いケースと考えられます。現在の手術は技術の進歩でリスクが減り、成功の可否はリハビリにかかっているといわれます。
1年にも及ぶといわれるリハビリに耐える覚悟がないと手術を受けることはできないのだそうです。人工関節を入れたひざを動かすリハビリ、2週間ほどしてひざが曲がるようになると、今度はスケートボードの上に脚を乗せて前後に滑らせる運動を行います。
ひざが120度にならないと退院できないといいます。1年間のリハビリの結果、散歩ができるようになり、さらには自転車にも乗れるようになったといいます。