やりたいことがないという状態は、これまで「欠点」や「怠惰」と見なされがちでしたが、近年ではまったく異なる視点から捉え直されつつあります。
むしろ、それは人生の可能性を広げる出発点であるという考え方が注目されています。
◎「やりたいことがない」は自然な状態
情報過多な現代では、選択肢が多すぎて「やりたいことがわからない」人が増えています。
SNSなどで他人の「キラキラした人生」を見せつけられることで、焦りや劣等感を感じやすくなっています。
しかし、やりたいことがないのは「情報不足」や「経験不足」による一時的な状態であり、人格的な欠陥ではありません。
◎新しい考え方:やりたいことを「探す」のではなく「育てる」
「やりたいことがない人」は、無理に探すよりも自分の「強み」や「タイプ」に合った行動を積み重ねることが大切だといわれています。
「やりたいことを見つける」ことが目的化してしまうと、逆に人生が停滞してしまうことも。
まずは「やりたくないこと」を避ける、「できること」を増やす、「小さな好奇心」に従うといったアプローチが有効です。
◎「強み」に注目するという転換
自分の「強み」や「得意なこと」に目を向けることで、やりたいことが自然と見えてくることがあります。
たとえば、他人の話を聞くのが得意な人は、カウンセリングや接客業に向いているかもしれません。
「やりたいこと」よりも「向いていること」「続けられること」に注目することで、人生が好転する人も多いのです。
◎「やりたいことがない」からこそ得られる自由
やりたいことが明確な人は、その道に縛られることもあります。
一方で、やりたいことがない人は、柔軟に方向転換できる自由を持っています。
これは、変化の激しい現代においてはむしろ強みとも言えます。
◎実践的なステップ
1. 「やりたくないことリスト」を作る
→ 自分の価値観やストレスの源を明確にできます。
2. 「小さな好奇心」に従って行動する
→ 興味のある本を読む、イベントに参加するなど、軽い一歩から始める。
3. 「強み診断」などを活用する
→ クリフトンストレングスや16Personalitiesなどのツールで自己理解を深める。
4. 「やりたいことがない自分」を受け入れる
→ それは欠点ではなく、可能性の余白です。
「やりたいことがない」という状態は、まだ見ぬ自分に出会うチャンスでもあります。
焦らず、比べず、まずは「今できること」「今感じていること」に丁寧に向き合うことが、人生を豊かにする第一歩です。
自分の強みを見つける方法
自分の強みを見つける方法は、実は誰にでも実践できるシンプルなステップから始められます。
以下に、効果的かつ実践的な方法をいくつかご紹介します。
1. 自己分析を深める
〇自分史を作る
幼少期から現在までの出来事を時系列で書き出す。
「楽しかったこと」「達成感を得たこと」「人に褒められたこと」に注目。
そこに共通する行動パターンや価値観が「強みの種」になります。
〇モチベーショングラフ
横軸に時間、縦軸に気分の上下を描く。
気分が上がった場面に「強み」が発揮されている可能性が高い。
2. 他者からのフィードバックを得る
〇他己分析
家族、友人、同僚に「私の強みって何だと思う?」と聞いてみる。
自分では当たり前と思っていたことが、他人にとっては「すごいこと」かもしれません。
〇360度フィードバック
職場などで複数の立場の人から意見をもらう。
客観的な視点で自分の傾向が見えてきます。
3. ツールや診断を活用する
*16Personalities(MBTI)
性格タイプから強み、弱みを分析。
*ストレングスファインダー
34の資質から自分の強みを特定。
*VIA-強み診断
ポジティブ心理学に基づいた強みの可視化。
※無料、有料のものがありますが、どれも自己理解のきっかけになります。
4. 小さな行動から「強みの兆し」を探す
「つい夢中になること」「人より早くできること」「頼まれごとが多いこと」などに注目。
たとえば「人の話を聞くのが好き」→傾聴力、「整理整頓が得意」→構造化力 など。
5. 弱みを裏返してみる
「飽きっぽい」→「好奇心旺盛」
「心配性」→「リスク管理が得意」
弱みと思っていたことが、環境次第で強みに変わることもあります。
※まとめ
強みとは「他人より優れていること」ではなく、「自分が自然にできて、周囲に価値を与えられること」です。
焦らず、少しずつ自分を観察していくことで、必ず見えてきます。


