25歳を過ぎた頃からでしょうか抜け毛が多くなってきました。額が少しずつ後退してきました。抜け毛の量は風呂場で髪を洗った時に確認できます。驚くばかりの量です。
当時はまだミノキシジルという成分はまだ分かりませんでした。それでも育毛剤は各メーカーから出てまして、今思えば頭皮の血行を良くするだけのでしたね。
中でもダイオーというメーカーから出ていたものは興味深かったです。生活習慣から見直して、シャンプー、朝と夜用の2種類の育毛剤を使っていくものでした。
夜用の育毛剤は髪が太くなって良かったのですが、残念ながらその髪は成長しないで短いまま抜けました。後に分かったのですが、私は男性型脱毛症（AGA）なのでもうひとつの成分が必要だったのです。
しばらく経って、アメリカで髪が生えると評判になったロゲインの日本版としてミノキシジル配合のリアップが出てきました。当時はまだミノキシジルは1パーセントでした。
早速購入して使用しました。3カ月程経った頃、明らかに髪は成長しました。会社の同僚から「髪が増えた？なにかしたの？」と驚かれました。いや特に何もしていないよと私はいいました。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジル（リアップ）とAGAに欠かせないもう1つの成分を摂って、幸いにもどうにか禿ないで暮らしていました。そのままで良かったのに、リアップをつけるのが面倒になって、10mgのミノキシジルタブレットに替えてしまいました。
これが最悪でした。頭髪の成長だけで良いのに、飲み薬なので体全体に成分が回りますから、胸毛や腋毛が濃くなり背中にも毛が生えるようになってしまいました。それから5年位過ぎた頃でしょうか大変なことになってしまいました。
元々ミノキシジルは血圧を下げる薬です。その副作用で髪が生えてきたようなのです。それで育毛剤として製品化されていったようです。ミノキシジルを飲み続けると、人によっては血圧に大きく影響が出るのですね。
私はひどい目まいで気絶しそうになったことが何度もありました。車を運転していた時に起こっていたら事故になって死んでいたかもしれません。本当に怖いです。
またある日の夜は、急に心臓がくるしくなってきてこのまま死んでいくのかと思ったことも経験しました。いずれも10mgのミノキシジルタブレットを長期にわたって摂っきたのが原因の低血圧という副作用です。高い方の血圧が100をきっていたと思います。
当然リアップに戻しています。育毛がテーマのあるテレビ番組で、毛髪外来の専門医がコメントされていました。ミノキシジルを使用する場合は頭皮だけに使って下さいといっていました。
リダクターゼとは
リダクターゼ（正式には5αリダクターゼといいます）は、男性ホルモン（テストステロン）と結合して男性ホルモンをより強力＝ジヘドロテストステロン（DHT）にする還元酵素です。
このDHTが毛母についてしまうので、成長する前の毛髪が抜けて薄毛になったり禿になったしまうのです。このリダクターゼを抑制しないと、AGAによる抜け毛は止まらないのです。
リダクターゼには1型と2型があります。1型は頭の前の方から剥げていくタイプでどちらかというと若禿でしょうか。2型は頭の後ろの方から剥げていくタイプで壮年の方が多いかもしれません。これもAGAです。
このリダクターゼを抑制するのがもうひとつの成分の正体です。フィナステリドという成分は2型のリダクターゼを抑えます。頭の前の方から薄くなってきている1型の人には殆ど効果はみられません。
実は私は1型なのに、よく知らないで当初はフィナステリドを摂っていたのでかなり遠回りしていた気がします。その後勉強しました。1型と2型の両方の働きを抑える成分があります。そえはデュタステリドという成分です。
デュタステリド
デュタステリドは商品名でいいますと、ザガーロ（イギリスのグラクソ・スミスクライン社製）日本で厚労省から承認されています。2016年6月13日から発売されました。女性や未成年方は使用できません。また薬局で購入できません。
AGAクリニックや皮膚科の発毛外来などで診察をうけた上で処方されます。1日1度の服用で良いのですがフィナステリドは1mg、デュタステリドは0.5mgですので、デュタステリドの方が体に対する負担が少ないといえるでしょう。
ザガーロの価格ですが、クリニックよってばらつきがあるようです。0.5mg 30錠 約1カ月分が8,300円（税込）から012,420円（税込）ですので、1万円前後と思って頂ければよろしいのではないでしょうか。
ちなみに医師から処方されるプロペシア（フィナステリド）は、4,000円台から6,000円台（約1カ月分）になります。
【引用】「Journal of the American Academy of Dermatology誌（米国皮膚科学会運営）によりますと、24週まではザガーロの方がプロペシアに比べ発毛効果が約1.6倍あるとの検証結果の報告があります」
ザガーロを使用する場合月額1万円前後（30錠）になります。抜け毛が止まって発毛してくれば1万円位であれば良しとしますか？もっとコストを抑える方法もあります。それは海外からデュタステリドのジェネリック品入手する方法です。
まとめ
男性型脱毛症（AGA）の場合、5αリダクターゼ1型と2型の両方の働きを抑制できるデュタステリドによって脱毛を止めることで発毛を促します。さらにミノキシジル（リアップ）で髪を育てていく流れになります。
AGAクリニックで医師からカウンセリングを受けながら育毛していくことは正しいことです。ただ病気ではないので一切健康保険は適用されません。また、自己責任でデュタステリドを個人輸入代行を使って入手することも自由です。
