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予防歯科で歯を残し命を守る

歯科の受診は歯に問題が起きてからの治療というよりも、予防のために定期健診を受けるという考え方が注目されている。

歯を失う原因の1位は歯周病 37.1%、2位は虫歯 29.2%(平成30年 8020推進財団による)

治療を繰り返していると歯を失う可能性が高まる。

また歯周病は悪化すると全身にも悪影響を及ぼすことが分かっている。

定期的に歯科健診を受けて予防することが推奨されている。

歯科健診
歯周病の検査
・歯ぐき
プローブを歯と歯茎の境目に入れて商品の状態を調べる。

出欠、膿、歯石がある場合は歯周病の可能性がある。

・噛み合わせ
歯根膜の状態を確認する。

・画像検査(口腔内写真、X線)
歯茎の状態を記録に残す。

歯根膜、隠れている歯石、歯の根など目では見えない異常を発見する。

・歯垢(プラーク)の染め出し
歯の磨き残しを調べる。

磨き残しが多いと歯周病、虫歯のリスクが高い。

安全な着色料を使ってプラークのみを染め出す。

<歯周病の全身への影響>
脳梗塞
心臓病
糖尿病
誤嚥性肺炎
関節リウマチ

考えられる原因
・歯周病菌が炎症物質を出す。

・重症になると歯周病菌が全身を巡る。

唾液検査
歯周病や虫歯のなりやすさを調べる。

口腔内細菌カウンタ
唾液中の最近(歯周病菌、虫歯菌)の量を測定する。

→ 診断
口腔内バイオフィルム感染症
→ 虫歯、歯周病になりやすい。

唾液検査(SMT)
検査項目
1.虫歯菌  虫歯
2.酸性度  レ
3.緩衝能 レ  
4.白血球   歯周病
5.たんぱく質  レ
6.アンモニア  レ

磨き方指導
クリーニング

<歯科健診の目安>
一般的3~6か月に1回
リスクが高い → 毎月
リスクが低い → 1年に1回

歯科健診の費用
原則 保険適用外

※但し、自治体や健康保険組合の補助の有無を確認のこと。

歯肉炎などの診断によって保険適用になることもある。

唾液腺マッサージの方法
抗菌作用や洗浄作用がある唾液は、歯周病や虫歯のリスクを下げることが分かっている。

加齢とともにその分泌が少なくなるので、マッサージで補うことが推奨される。

耳下腺のマッサージ
4本の指を押し当て、前に向かって軽く円を描くようにマッサージする。

顎下腺、舌下線マッサージ
親指であごの骨の内側を、あごの角から舌下までゆっくりと押す。

TCH(歯を接触させる癖)
舌の端に歯形が残っている場合はTCHの可能性がある。

TCHがあると、歯周病が進行、歯がすり減る、入れ歯やインプットが壊れやすくなる。

酷くなると、口が痛みで開けられなくなる顎関節症になる可能性もある。

十分に歯磨きができなくなるので注意が必要。

対策として、意識的に歯を離し力を抜く、注意メモを貼るなどが挙げられる。