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大人の鼻血 止まらない

鼻血が続く期間によって対処方法は異なります。

軽度の鼻血であれば、以下の対処でしばらく様子を見るのが一般的です。

・10分程度座って冷静に鼻梁部を強く押さえる

鼻梁部は、鼻の上の部分、つまり鼻の付け根あたりを指します。

具体的には以下の場所を指しています:

1.鼻根(鼻の付け根)の上側の、眉毛の下あたりから始まる部分

2.鼻の垂直方向の突出した盛り上がり

3.鼻の上部と両目の間の隆起した部分

つまり、鼻梁部とは目と鼻の間の、鼻の一番高い部分を意味します。

この部分を親指と人差し指で強く押さえると、鼻腔内の血管を圧迫し、出血を止血しやすくなります。

鼻出血時に指で鼻梁部を押さえるのは、一般的な応急手当てとしてよく知られている方法です。

鼻の穴自体ではなく、鼻の上の盛り上がった部分を確実に押さえることが重要です。

・冷たいタオルや冷やしたスプーンなどを鼻梁部に当てる

・頭を少し前に傾ける

しかし、次のような場合は速やかに医療機関を受診することをおすすめします。

・30分以上鼻血が止まらない

・頻繁に起こる

・鼻からの出血量が多い

・吐血を伴う

・めまい、動悸、冷や汗などの症状がある

これらは重症な出血の可能性があり、原因を特定し適切な処置を行う必要があるためです。

高血圧や血液疾患、腫瘍など、重大な基礎疾患がある場合もあります。

大人の鼻血 重大病
大人の鼻血が重大な病気の徴候となる可能性があります。

主な原因として以下のようなことが考えられます。

1.高血圧症
持続的な高血圧が血管を傷つけ、鼻出血を引き起こすことがあります。

高血圧は放置すると脳卒中や心疾患のリスクも高まります。

2.血液疾患
血液が固まりにくい状態(血小板減少症など)や、薬剤による影響で出血しやすくなる場合があります。

3.悪性腫瘍
鼻腔内や副鼻腔の腫瘍が原因で出血することがあり、場合によっては鼻出血が初期症状となります。

4.外傷
鼻骨骨折や強い衝撃で鼻腔の粘膜が損傷し、出血が起こることがあります。

5.肝臓病
肝硬変など肝機能障害では、凝固因子の合成低下で出血しやすくなります。

このように、大人の頻繁な鼻出血は重大な基礎疾患の徴候となり得ます。

特に高齢者では注意が必要です。

2~3週間程度で改善しない場合は、耳鼻咽喉科や内科を受診し、原因検査を受けることが賢明でしょう。

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大人の鼻血 治療

大人の鼻血の治療方法については、まず原因を特定することが重要です。

一時的な軽症の鼻血であれば、以下の対処で止血できる場合が多いです。

・鼻梁部を10~20分強く押さえる

・冷たいタオルなどで鼻梁部を冷やす

・頭を少し前に傾ける

・止血剤を使用する

しかし、これらの処置で止血できない重症例や原因不明の反復性鼻出血の場合は、医療機関で専門的な治療を受ける必要があります。

<医療機関での治療例>

・電気凝固止血法
出血部位に電気メスで熱を加え、止血する

・血管結紮術
出血血管を結紮して止血する

・動脈塞栓術
カテーテルから塞栓物質を注入し、出血血管を塞ぐ

・鼻腔パッキング
ガーゼを詰めて一時的に圧迫止血する

・内視鏡下手術
出血源となる病変組織を切除する

また、基礎疾患がある場合はその治療が必要になります。

血液疾患に対する投薬、腫瘍に対する手術、抗がん剤治療、肝臓病に対する適切な管理などが行われます。

状況に応じて的確な原因治療と止血処置を組み合わせることで、大人の鼻出血はコントロールできます。

大人の鼻血 予防
大人の鼻出血を予防するには、以下のようなことに気をつける必要があります。

1.鼻腔の乾燥予防
・加湿器を使う

・鼻腔を保湿するスプレーを使用する

・鼻をかむ際は優しく行う

2.鼻かみの予防
・爪を短く切る

・鼻掻きをしない

・手洗い時に鼻をこすらない

3.血液をサラサラにする
・適度な運動を心がける

・食事からビタミンKを適量取る

・喫煙や過度の飲酒を控える

4.慢性鼻炎の治療
・鼻づまりが続く場合は耳鼻科で治療

・鼻腔内の細菌感染に注意

5.基礎疾患のコントロール
・高血圧症、血液疾患などをきちんと治療

・抗凝固剤など出血リスクのある薬の使用に注意

6.外傷予防
・スポーツ時はプロテクターやマウスピースを使用

・転倒による鼻への衝撃に注意

生活習慣や基礎疾患の管理を心がけ、鼻腔の乾燥や刺激を避けることが大切です。

予防次第で大人の鼻出血のリスクは下げられます。