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安全な食品を選び美味しく食べたい

自然由来の食品であっても、人によっては健康に悪影響を及ぼすものもあります。また、加工食品には食品の品質を保つために食品添加物が使用されています。そのへんも気になるところです。とにかく口に入れるものは安全なものでなければいけません。

1歳未満の子には、はちみつNG
誕生日前の乳児、特に生後6カ月までの子供の病気に乳児ボツリヌス症という病気があります。

これは、ボツリヌス菌が乳児の腸の中で増えて、そこで作られて毒素が吸収されてから中毒症が出てくる病気で、腸の機能が未熟な乳児だけがかかります。

乳児ボツリヌス症の乳児が食べたものを調べてみると、約1/3の乳児がはちみつを食べています。他の食べものからは見つかっていません。

はちみつだけが唯一クロの食品なのです。そこで1歳未満の乳児だけにははちみつを与えないようにしようとなったのです。1歳以上なら心配ありません。

果物の缶詰は開けたら内面が腐食する
果物の缶詰は、中身の果物の色や香味の変化を防ぐため、内面無塗装の缶が使用されています。その缶の内面からすずが少しずつ溶け出して内容物を還元し、中身の品質を保っています。

缶の中は真空になっていますから、溶け出るすずはごく微量で、人体に害はありません。しかし、缶を開けたままにしておくと、空気中の酸素によって酸化され、すずが大量に溶け出します。

冷蔵庫に入れてもこれを防ぐことはできません。酸味の強い果物では1晩開けたままおくだけで多量のすずが溶け出し、場合によってはこれを食べることで嘔吐したり、下痢をすることがあります。必ずガラスなどの容器に移し替えましょう。

酸化した油について
酸化した油は野菜を揚げるとなおるとよくいわれますが、これは間違いです。油が酸化すると、色が黒ずみ、匂いが悪くなり、粘度が増してきて泡立ったり油切れが悪くなります。

粘度への影響について野菜を揚げて実験した結果、どのような方法で行っても粘りは減らなかったそうです。油はいったん酸化すると、なおすことは殆ど不可能です。

しかし、酸化を防止する方法はあります。揚げ物をした後、残りかすをしっかり取り、細口の瓶などに入れて密閉し、冷暗所におきますと、酸化をある程度防ぐことができます。

天然着色料も安全とはいえない
天然着色料には、日常食べている食品に含まれている使用したものと、そうでないものがあります。例えば赤い色素のアントシアン色素とコチニールを比べてみましょう。

アントシアン色素は、黒豆、黒ゴマ、赤じその葉、なす、ぶどうの黒い品種などに含まれていて、食品として食べているものに含まれる色素です。

ところがコチニール(主成分カルミン酸)は、サボテンにつくエンジムシという中南米原産の昆虫から抽出される色素です。食品、化粧品(口紅)などに使われています。

日本食品化学学会が編集した食品添加物活用ハンドブックによると、コチニール色素の安全性に関する試験は数多く行われていて、問題はないようです。

ただ天然物から抽出するので精製には限界があります。生物にはタンパク質があり、どうしても微量ですが、エンジムシのタンパク質が混じってしまいます。

殆どの人には影響はありませんが、そのタンパク質に反応してしまう人ではアレルギー症状が出てしまいます。

まとめ
スーパーなどで加工食品や缶詰を購入する時は、パッケージに書いてある原材料名を確認します。そして、注意書きにも必ず目を通します。また今後も、食品に関して何か気になることがあれば、面倒くさがらずネットで調べて、心配を解消してから食することにします。