日本国内で尿漏れ2000万人、便失禁500万人といわれており、悩みが多いことが分かっている。4つについて専門家の回答をご紹介する。
学校での尿漏れ対策
Q:14歳女子中学生、急にトイレがちかくなって、時々少しだけパンツに尿が盛れることが多い。間に合わずに全部漏らしたこともある。
A:膀胱が過敏になり起こる切迫性尿失禁の可能性あり。高齢者に多いが子供でも起こる。
尿失禁は子供のおねしょやお漏らしとも関係する。多くは成長につれて自然に治るが、15歳以上の1~2%におねしょがあるという報告もある。
成長しても尿漏れが続く場合は、先天的な病気、例えば背骨の病気による脊髄(神経)の異常で膀胱が過敏になっていることがある。
医療機関の受診が推奨される。女性の医師がいる泌尿器科を探すのも1つの方法。
学校での尿漏れ対策としては、尿漏れパッド吸収量10~300mLほどと様々なタイプがドラッグストアや通信販売で購入できる。
夜間の頻尿
Q:70代女性、夜間2~3時間ごとに目が覚めてトイレに行く。これは異常か?
A:夜寝ている時に排尿のため1回以上起きる場合は夜間頻尿。困っていれば、診断、治療が必要。
原因が色々あるので、排尿日誌をつけると原因の診断にとても役立つ。
<夜間頻尿のタイプ>
・夜につくられる尿が多すぎる夜間多尿タイプ。
夜間と起床直後の尿量が1日合計の1/3以上は夜間多尿。
利尿作用のあるコーヒー、茶、アルコール類などの水分摂取を控える。
・膀胱が小さいため尿を溜められないタイプ。
加齢に伴い膀胱のしなやかさが失われると膀胱が小さくなる。
女性の場合は糖尿病などによる神経障害が関係していることもある。
1回の尿量が200ml以下と少ない場合、膀胱が小さいと考えられる。
自分でできる対策は、排尿を我慢することで膀胱の容量を増やしていく膀胱訓練。
有効でなければ受診して薬をもらうと良い。
・実は睡眠障害があり、目が覚めやすくなっているタイプ。
日中の頻尿がない、夜間の尿量が正常で夜間頻尿だけがある場合は、睡眠障害である可能性がある。
睡眠障害の専門医を紹介されることもある。
細い便は大腸ポリープ?
Q:50代女性、1~2か月位、便の硬さは普通なのに細くて切れ切れになることが続いている。以前良性ポリープが3~4個あったのでがんではないか心配。
A:大腸ポリープができやすい人は大腸がんにも特に注意が必要。
下記の条件に該当する場合、医療機関の受診が推奨される。
<便の変化で大腸がんを疑う条件>
・ここ6か月便秘症状。
・原因が思い当たらない体重減少。
・原因が思い当たらない貧血。
・血便。
・便が細くなる。
・50歳以上で過去3年以内に大腸検査をうけていない。
ガス失禁を防ぐ方法
Q:40代女性、薬を飲んでも効果がない。ガス失禁を防ぐ方法を教えて下さい。
A:ガス失禁は50代以上の5~6割、20~40代の2~3割がという報告がある。
頻度や程度は個人差が大きいため、皆が悩んでいる訳ではない。
便秘があると臭いがつきやすいため特に悩みやすい。
加齢による肛門括約筋のゆるみが多い。
ガス失禁対策は、空気を余計に吸わないようにゆっくり話す、ゆっくり食べる。
骨盤底筋訓練(体操)も基本。


