有能そうな厄介者が会社に与える影響は、表面化しにくい分、深刻です。
彼らは一見すると仕事ができるように見えますが、組織の文化やチームワークをじわじわと蝕む存在です。
以下に、彼らが放つ代表的なサインを詳しく紹介します。
■有能そうな厄介者が放つ8つのサイン
有能そうな厄介者が放つサインに対応する、実際に職場で起こりがちな具体例を紹介します。
〇サイン別、職場での具体的な行動例
1. ゴシップ好き
昼休みに「○○さん、最近上司に媚びてるよね」と陰口を言う。
新人の失敗を面白おかしく話題にして、周囲の信頼を損なう。
2. 会議後に異議を唱える
会議中は「いいですね」と賛同しながら、終了後に「でも現場では無理ですよ」と周囲に不満を漏らす。
SlackやTeamsで、会議後に別の意見を展開し、チームの方向性を混乱させる。
3. 「それは私の仕事じゃない」と言う
緊急対応が必要な場面で「それは営業の仕事でしょ」と手を貸さない。
チーム全体で協力すべきプロジェクトでも、自分の担当外と判断して非協力的な態度を取る。
4. 過去の栄光にしがみつく
「前のプロジェクトでは俺が全部仕切った」と何度も語るが、現在はほとんど貢献していない。
若手の提案に対して「昔はそんなやり方じゃなかった」と否定する。
5. 経験を盾に成長を拒む
新しいツール導入に対して「今までExcelで十分だった」と反対する。
若手社員の提案に「君はまだ経験が浅いから」と一蹴する。
6. 出る杭を打つ
残業して頑張る社員に「そんなに働いても評価されないよ」と冷やかす。
積極的に発言する社員に「目立ちすぎると損するよ」と忠告し、萎縮させる。
7. 手柄を独り占めにする
チームで達成した成果を「自分がリードしたから成功した」と上司に報告。
他のメンバーの貢献を一切言及せず、自分だけが評価されるように振る舞う。
8. 責任を他人に押し付ける
クライアント対応でミスが起きた際、「○○さんが確認しなかったから」と責任転嫁。
プロジェクトの遅延について「自分はスケジュール通りに進めてた」と言い張る。
これらの行動は、表面上は「有能そう」に見えるからこそ見過ごされがちですが、放置すると組織の信頼や士気を大きく損ないます。
もし職場で似たような行動が見られるなら、早めに対処することが重要です。
この問題に対する適切な対処法
有能そうな厄介者」への対処は、感情的にならず、冷静かつ戦略的に行う必要があります。
以下に、個人、チーム、組織の3つの視点から、できるだけ詳しく対処法を説明します。
■個人としての対処法
1.感情的に反応しない
挑発や陰口に対して感情的に反応すると、相手の思うつぼです。
冷静な態度を保ち、必要以上に関わらないようにする。
2.報連相を徹底する
問題行動を見かけたら、記録を残し、上司や人事に報告。
主観ではなく、事実ベースで伝えることが重要。
3.距離を保ちつつ、必要な業務だけ関わる
無理に仲良くしようとせず、業務上必要な範囲で関わる。
コミュニケーションは簡潔かつ明確に。
4.自分の軸を持つ
周囲の雰囲気に流されず、自分の価値観や仕事のスタンスを守る。
「出る杭を打つ」タイプに萎縮しないよう、自己肯定感を高める。
■チームとしての対処法
1.チーム内での共通認識を持つ
厄介者の言動が問題であることを、チーム内で共有。
個人の問題ではなく、チームの課題として捉える。
2.透明性のあるコミュニケーションを促す
会議後の「裏会議」や陰口を防ぐため、オープンな議論を推奨。
意見はその場で出す文化を育てる。
3.成果をチームで共有する仕組みを作る
手柄の独り占めを防ぐため、成果はチーム単位で評価。
メンバーの貢献を見える化する。
■組織としての対処法
1.評価制度の見直し
表面的な成果だけでなく、協調性、信頼性、成長意欲なども評価対象に。
「有能そうに見える」だけの社員が評価されない仕組みを整える。
2.定期的な360度評価の導入
上司だけでなく、同僚、部下からの評価も取り入れる。
周囲の信頼を得ているかどうかを可視化する。
3.人事、管理職による早期介入
問題行動が見られたら、放置せずに面談や指導を行う。
必要に応じて配置転換や研修を検討。
4.心理的安全性の確保
意見を言いやすい職場環境を整えることで、厄介者の影響力を弱める。
若手や静かな社員も発言できる場を設ける。
※このような対処は、単なる「排除」ではなく、組織の健全性を守るための「予防策」として捉えることが大切です。


