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デジタル時代の目の健康とは?

スマホが欠かせない、PC作業、リモート会議、オンライン授業など目を酷使する状況が続いている。

あなたの目の健康は大丈夫ですか?

近視の進行が止まらない
近視の原因は、眼球が伸びて眼軸長が長くなること。

全体的に年齢のわりに眼球が長くなっているといわれている。

12歳で成人並みの眼軸長なら成長すれば更に伸びる可能性がある。

専門家の予想以上の結果で早急に対策が必要であると考えられている。

2020年のある小学校の調査によると、視力検査で近視(0.7以下)が23%、

眼軸長を含めて精密検査すると近視は55%、隠れ近視を含めるとが全体の半分以上だった。

人類史上、スマホやゲーム機などを使ってこれほど近くを見る生活はなかった。

非常に近くを見続ける生活は眼球の本来の設計に合っていない。

ある調査によると、本を読んでいる時は約34cm、スマホを見る時は約19cmと近い。

オーストラリアの研究では、成人後の4割に若者で近視が進行。

7人に1人は新たに近視になったという報告がある。

近視になると網膜が薄くなり他の目の病気を起こしやすくなる。

網膜剥離のリスクが高まる。

強度近視、眼軸長27mm以上は緑内障のリスクが3.3倍になる。

強度近視になった大人は合併症に気をつけて、定期的に眼科を受診することが推奨される。

近視が進行しやすい幼少期に進行を抑えることが重要。

クラウクリップという眼鏡に装着してデータを集める装置を使う。

屋外活動は近視の進行を抑制する効果がある。

台湾の小学校では1日2時間以上の屋外活動を設定している。

その結果、近視の生徒が5%減少した。

日陰でも近親抑制効果は十分にある。

低濃度アトロピン点眼薬(保険適用外)は、シンガポールの研究では、60%の近親抑制効果があったという。

但し、5年以上の長期的な治療が必要。

オルソケラトロジー(保険適用外)というコンタクトレンズを就寝時に装着すると、翌朝視力を回復させることができる。

<スマホとの付き合い方>
1.距離30cm以上を守ること。
2.文字を大きくすること。
3.30分に1度20秒間遠くを見ること。
4.スマホより大きな画面を活用。

ドライアイの新常識
目が乾いてゴロゴロするしょぼしょぼするなどのドライアイは、日本人の5人に1人で約2,200万人と推定されている。

新型コロナ対策のためにつけているマスクせいで悪化するともいわれている。

吐いた息が上の方に逃げていくので乾燥を促してしまうようだ。

ドライアイは涙の量や質に異常が起こる。

角膜が傷ついて大きなトラブルになることもある。

パソコンやスマホを長時間見る生活習慣とともにドライアイは増加中。

パソコンやスマホを使用していると、まばたきの回数が減り十分な涙が供給されない。

意識的にまばたきを増やす。

また1時間の作業につき5~15分程度の休憩をとる。

<原因別のドライアイ対策>
涙液層破壊時間(BUT)
まばたき後目を覆う涙が不安定になるまでの時間を測定する。

涙の量的異常
涙の分泌そのものが少ない。

加齢、緊張、ストレス、自己免疫系などが原因。

目の水分を補給
人工涙液

ジグアホソルナトリウム

目に水分を保つ
ヒアルロン酸ナトリウム…水を引き付ける保水力

目のコロコロ感を解消
レバミピド…ムチンの分泌+粘膜の修復

点眼薬で改善しない場合
シリコン製の涙点プラグを涙点に差し込む。

涙の質的異常
涙の成分の異常。

油層やムチンの減少によって涙が不安定になる。

油層は上下の瞼にあるマイボーム腺から出る。

このマイボーム腺は、加齢による分泌異常、目元の皮脂汚れ、アイメイクなどによって詰まる。

まつ毛の根元をやさしく洗うことが推奨される。

まつげダニによって、マイボーム腺を詰まらせたり、かゆみや炎症を引き起こすこともある。

ホットタオルで目を温めると油が溶けて詰まりが解消する。

40℃くらいのタオルを5分以上、1日2回が推奨される。