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結腸がん 症状

結腸がんの症状は、以下のようなものがあります。

1.変わった排便パターン
便秘や下痢、便の形や色の変化、排便時の不快感や痛みが起こる場合があります。

2.腹部の不快感や痛
み結腸がんが進行すると、腹部に圧迫感や痛みが生じることがあります。

3.便中の血液
便に血液が混じる場合があります。

明らかな血液の混じり具合から、微量のものまでさまざまです。

4.体重減少や倦怠感
がんが進行すると、体重が減少したり、倦怠感や疲労感が強くなることがあります。

5.腹部の腫れや腫瘍感
結腸がんが進行すると、腹部に腫れや腫瘍感が出ることがあります。

6.貧血
便からの潜血や腫瘍による出血が続くと、貧血が起こる場合があります。

これらの症状が個々に現れる場合もありますが、一般的には複数の症状が同時に現れることが多いです。

ただし、これらの症状は必ずしも結腸がんを示すものではないため、症状が現れた場合は早めに医師に相談することが重要です。

結腸がん 原因
結腸がんの原因は複数ありますが、主な要因には以下のものが挙げられます。

1.遺伝的要因
家族に結腸がんや大腸がんの症例が多い場合、遺伝的な要因が関与している可能性があります。

特に遺伝性非ポリポーシス大腸がん(HNPCC)や家族性大腸がん症候群(FAP)などの遺伝性がん症候群では、遺伝子変異ががんのリスクを高める要因として知られています。

2.生活習慣
喫煙や高脂肪・低繊維の食事、肥満、運動不足などの不健康な生活習慣が結腸がんの発症に関連していると考えられています。

特に食生活の影響は大きく、食物繊維不足や赤身肉の摂取量が多いとリスクが高まる傾向があります。

3.炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患を患っている人は、長期間にわたる慢性的な炎症が結腸がんのリスクを増加させる可能性があります。

4.年齢
結腸がんは一般に年齢とともに発症リスクが増加します。

50歳以上の年齢層でよく見られますが、近年では若年化する傾向もあります。

5.その他の要因
放射線曝露、過剰なアルコール摂取、一部の遺伝子変異(APC遺伝子など)、腸内細菌叢の変化なども結腸がんのリスクに影響を与える要因として考えられています。

結腸がんの発症には複数の要因が絡み合っていることが多く、個々の状況や生活環境によってリスクが異なることを考慮する必要があります。

定期的な健康診断やリスク要因の改善、遺伝的なリスクの把握などが重要です。

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結腸がん 治療

結腸がんの治療は、がんのステージや進行度、患者の一般的な健康状態などに応じて個々に決定されます。

一般的な治療法には以下のようなものがあります。

1.手術
初期の結腸がんの場合、腫瘍を切除する手術が一般的です。

侵襲の少ない内視鏡的手術(大腸鏡検査による手術)や開腹手術が行われます。

手術後、リンパ節の状態や転移の有無によって追加の治療が必要とされることもあります。

2.化学療法
手術前(新たな転移を防ぐための術前化学療法)または手術後(がん細胞の除去や再発防止のための術後化学療法)に、抗がん剤を用いた化学療法が行われることがあります。多剤併用療法が一般的で、がん細胞の増殖を抑制する効果が期待されます。

化学療法:5-FU(点滴)とレボホリナート(l-ロイコボリン、アイソボリン)にオキサリプラチンを組み合わせるフォルフォックス(FOLFOX)療法、あるいはイリノテカンを組み合わせるフォルフィリ(FOLFIRI)療法の2つの療法が柱となっています。

3.放射線療法
手術前(腫瘍を小さくするための術前放射線療法)や手術後(再発リスクを減らすための術後放射線療法)に、放射線を用いた治療が行われることがあります。

特に直腸がんの場合には放射線療法が重要な役割を果たします。

4.標的治療
特定のがん細胞に作用する薬剤を用いた標的治療が行われることがあります。

例えば、EGFR阻害剤やVEGF阻害剤などが使われます。

ただし、標的治療は特定のがんタイプや遺伝子変異に対して有効な場合があります。

5.免疫療法
免疫チェックポイント阻害剤などの免疫療法が、一部の結腸がん患者において治療の選択肢として考慮されることがあります。

免疫療法は、がん細胞を攻撃する免疫システムの活性化を促す働きがあります。

光免疫療法
この治療法は、特定の薬剤と光を組み合わせてがん細胞を攻撃するもので、薬剤ががん細胞に集積した後、特定の波長の光を照射することで、がん細胞を破壊します。

光免疫療法は、他の治療法と併用することで、相乗効果が期待されています。

手術や放射線治療が困難な場合や、再発した結腸がんの治療にも患者の状態によって適応できる可能性があります。

治療プランは複数の方法を組み合わせることもあります。

また、治療の選択は患者の個々の状況やがんの特性に応じて決定されるため、医師との相談が重要です。

治療の適切な進行や副作用の管理を行うことで、結腸がんの治療効果を最大化することが目指されます。

結腸がん 生存率
結腸がんの生存率は、がんのステージや治療の進行度によります。

以下に、いくつかのステージにおける生存率を示します。

ステージ1と2:約96.6%

ステージ3a:約71.4%

ステージ3b:約56%

ステージ3:約72.1%

ステージ4:約15.8%

これらの生存率は、診断から5年後の数値である5年生存率を示しています。

また、これらの数値はあくまで平均的なものであり、個々の患者さんの状況により異なることをご理解ください。

なお、ステージ4の結腸がんの平均余命は約20カ月と報告されています。

これは、同じ病気の人が100人いたとき、半分の50人が亡くなる時期を示しています。

これらの情報はあくまで一般的なものであり、個々の患者さんの状況により異なる可能性があります。

具体的な治療法や生存率については、医師との相談が必要です。

最新の治療法や臨床試験の情報も医師から得ることができます。