胃炎とは、胃の粘膜が炎症を起こしてしまった状態のことです。
胃炎になると、胃があるお腹のあたりの不快感や、吐き気、嘔吐などの症状がみられます。
胃炎の原因は、生活習慣の乱れや食事の負担、ストレスなどが挙げられます。
胃炎のときにヨーグルトを食べると、胃にやさしい食べ物として、消化が良く、不快な症状の予防・改善が期待できます。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、胃腸に善玉菌を増やし、整腸作用などの効果があります。
しかし、ヨーグルトには酸味があり、胃酸の分泌を促すこともあるので、食べるタイミングに注意が必要です。
ヨーグルトを食べるときは、胃酸が薄まる食後に食べるのがおすすめです。
胃炎のときには、ヨーグルト以外にも、消化しやすく胃に負担がかかりづらい食べ物を選ぶことが大切です。
例えば、うどん、おかゆ、豆腐、ほうれん草、鶏むね肉、鮭、バナナなどがおすすめです。
※脂っこいものや味の濃いもの、酸味・辛味の強いもの、甘いものなどは、胃に負担をかけるので、控えるようにしましょう。
胃炎 マヌカハニー
マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカという植物の花から採取される蜂蜜です。
マヌカハニーには、メチルグリオキサールというマヌカハニー特有の成分が含まれています。
この成分には、強い殺菌力と抗炎症作用があります。
マヌカハニーが胃炎に効果的とされている理由は、このメチルグリオキサールが胃炎の原因の一つであるピロリ菌という細菌を殺菌できるからです。
ピロリ菌は、胃の中に住み着いている細菌で、胃の粘液を減らし、胃壁を傷つけてしまいます。
ピロリ菌は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの胃腸疾患の原因にもなります。
マヌカハニーを胃炎のときに食べると、メチルグリオキサールがピロリ菌を除去し、胃の炎症を抑えてくれます。
また、マヌカハニーにはカルシウムやナトリウム、マグネシウムなどのミネラルやビタミンB群などの栄養素も含まれています。
これらの栄養素は、胃炎で下痢や嘔吐などの症状によって失われた栄養を補ってくれます。
マヌカハニーを胃炎のときに食べる方法は、空腹時にそのままスプーンに半分ほどの量を載せて食べるのがおすすめです。
これは、高濃度の状態で胃に届けることで、メチルグリオキサールの効果を最大限に発揮するためです。
食後に食べる場合は、食事と一緒に食べるのではなく、食後30分から1時間ほど経ってから食べるのが良いとされています。
※マヌカハニーは、胃炎の予防や治療に役立つ食品と言えます。
ただし、マヌカハニーは医薬品ではないので、胃炎の症状が重い場合や改善しない場合は、医師に相談することをおすすめします。
胃炎 ビオフェルミン
ビオフェルミンとは、ビフィズス菌という乳酸菌の一種を含む整腸剤です。
ビフィズス菌は、私たちの腸内に元々存在している菌であり、腸内環境を整えるために役立ちます。
そのため、ビオフェルミンは腸内細菌のバランス異常で生じる症状に対して効果を発揮します。
ビオフェルミンが胃炎に効果的とされている理由は、ビフィズス菌が腸内で糖を分解して酸を作り出し、腸内のpHを適正に保ち、有害菌の増殖を抑えるからです。
有害菌が減ると、胃にも負担がかかりにくくなり、胃の炎症を和らげることができます。
また、ビフィズス菌には抗アレルギー作用や抗炎症作用もあると報告されており、胃炎の予防や治療にも役立つと考えられています。
ビオフェルミンの服用方法は、通常、成人は1日3～6錠を3回に分割して経口投与します。
なお、年齢や症状によっては適宜増減することができます。
※ビオフェルミンは、元々腸内にいる菌を補うだけなので、大きな副作用はほとんどありません。
ただし、腹部膨満などの症状が出る場合があるので、注意が必要です。
胃炎 プロポリス
胃炎の原因はさまざまですが、ピロリ菌という細菌の感染が最も多いとされています。
ピロリ菌は胃酸に耐えられる特殊な菌で、胃の粘膜に付着して胃炎や胃潰瘍、胃がんなどを引き起こします。
プロポリスとは、ミツバチが植物の芽や樹脂から採取した物質で、巣を守るために使う材料です。
プロポリスには、抗菌作用や抗炎症作用、抗酸化作用などさまざまな効果があると言われています。
プロポリスが胃炎に効果的な理由は、以下のようなものが考えられます。
・プロポリスに含まれるフラボノイドやカフェイン酸などの成分が、ピロリ菌を殺菌することで、胃炎の原因を除去する。
・プロポリスに含まれるフラボノイドやカフェイン酸などの成分が、胃の粘膜の炎症を抑えることで、胃炎の症状を緩和する。
・プロポリスに含まれるフラボノイドやカフェイン酸などの成分が、胃の粘膜の修復を促進することで、胃炎の回復を早める。
・プロポリスに含まれるフラボノイドやカフェイン酸などの成分が、自律神経のバランスを整えることで、ストレスによる胃炎を予防する。
プロポリスの胃炎に対する効果は、多くの研究や体験談で報告されています。
プロポリスの摂取方法は、アルコール抽出されたプロポリス原液を水やお湯に数滴垂らして飲むのが一般的です。
プロポリス原液は、アルコールに長期間漬け込まれたものほど、有効成分が溶け込んでいるので、効果が高いと言われています。
プロポリスは天然の物質ですが、アレルギー反応を起こす可能性がありますので、初めて摂取する場合は少量から始めて様子を見ることが大切です。
また、妊娠中や授乳中の方、他の薬を服用している方は、医師に相談してから摂取することをおすすめします。
※胃炎は、放っておくと慢性化したり、胃潰瘍や胃がんに進行したりする危険性があります。
プロポリスは胃炎の予防や緩和に役立つと言われていますが、症状が重い場合や改善しない場合は、医療機関で診察を受けることが必要です。
胃炎 レバー
レバーは、動物の肝臓のことで、鉄分やビタミンB12などの栄養素が豊富に含まれています。
レバーは、貧血や疲労回復に効果的な食品として知られています。
しかし、レバーには注意点もあります。
レバーは、カンピロバクターという細菌に汚染されている可能性があります。
カンピロバクターは、ニワトリやウシなどの家畜に多く存在する細菌で、食中毒の原因菌として有名です。
カンピロバクターによる感染性胃腸炎は、食肉の加熱不足や二次汚染された食材によって引き起こされることがほとんどです。
原因食品としては、鶏レバーやささみの刺身、鶏のたたきといった半生製品が疑われています。
また、牛生レバーも原因食品として挙げられます。
カンピロバクターによる感染性胃腸炎の予防には、食肉を加熱調理 (中心部を75℃以上で1分間以上加熱)し、細菌を死滅させることが大事です。
カンピロバクターによる感染性胃腸炎は、6時間から72時間の潜伏期間を経て、40度近くの急な発熱、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など激しい胃腸炎症状を起こすことがあります。
多くは、4～5日で回復に向かいますが、症状がすすむと、有熱期間が2週間近く続くことがあります。
患者の多くは1週間程度で回復し、死亡例や重症例はまれです。
しかし、子どもや高齢者、その他抵抗力の弱い人は重症化する可能性が高いので、注意が必要です。
また、感染の数週間後に手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合もあります。
※レバーは、栄養価が高い食品ですが、カンピロバクターによる感染性胃腸炎のリスクもあります。
レバーを食べるときは、十分に加熱するか、新鮮で衛生的なものを選ぶようにしましょう。
また、胃炎の症状が重い場合や改善しない場合は、医師に相談することをおすすめします。
