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自己効力感 未来志向

「自己肯定感を高める」より先に「自己効力感」があればいいという主張は、近年注目されている心理学的な視点のひとつです。

◎自己肯定感と自己効力感の違い
・自己肯定感
自分はこのままでいいと思える感覚。存在そのものへの肯定。現在の自分。

・自己効力感
「自分にはできる」「行動すれば結果を出せる」と信じる力。未来の行動と可能性。

自己肯定感は「ありのままの自分を受け入れる」ことに重きを置きますが、自己効力感は「これから何かを達成できる」という信念に基づいています。

◎なぜ「自己効力感」が先なのか
自己肯定感が低い人にとって、「自分をそのまま認める」ことは非常に難しい。

無理に「自分は素晴らしい」と思い込もうとすると、かえって苦しくなり、現実とのギャップに悩む。

一方、自己効力感は「行動すればできるかもしれない」という未来志向の信念なので、比較的取り組みやすい。

つまり、「自分の存在をまるごと肯定する」よりも、「自分には何かを達成できる力がある」と信じる方が、現実的で実践的な第一歩になりやすいのです。

◎自己効力感を高める方法
1. 小さな成功体験を積む
例:毎日5分の運動を続ける、簡単なタスクを完了するなど。

2. 過去の成功を思い出す
「あのときもできたから、今回もできるはず」と自分を励ます。

3. 他者の成功を参考にする(モデリング)
自分と似た立場の人の成功を見ることで、「自分にもできる」と思える。

4. ポジティブな言葉を使う
自分に対して「大丈夫」「やってみよう」と声をかける。

〇自己肯定感は不要なのか?
決してそうではありません。

自己肯定感も人生において重要な要素です。

ただし、自己肯定感は「結果として育つもの」であり、無理に高めようとするよりも、まずは自己効力感を育てることで、自然と自己肯定感もついてくるという考え方です。

この視点は、自己啓発や教育、メンタルケアの分野でも注目されており、「自分を好きになれない」と悩む人にとって、より現実的で前向きなアプローチといえるでしょう。

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自己効力感を高めた人の具体的な例

以下に、自己効力感を高めた具体的な人物の事例をいくつか紹介します。

それぞれ異なる背景や状況で「自分にはできる」という信念を育て、人生を前向きに変えていった例です。

1. 看護師としての自己効力感を高めた女性(30代)
・背景:新人時代はミスが多く、先輩に叱られるたびに「自分は看護師に向いていない」と感じていた。

・転機:ある日、患者から「あなたが担当でよかった」と感謝の言葉をもらい、初めて自分の仕事に価値を感じた。

・行動
*小さな成功体験(バイタル測定や点滴の成功)を日記に記録。

*先輩の看護を観察し、良い点を真似る(モデリング)。

*自分に「大丈夫、できる」と声をかけるセルフトークを習慣化。

・結果:3年後には後輩の指導係を任されるまでに成長し、「自分には人を支える力がある」と確信を持つようになった。

2. 不登校から大学進学を果たした高校生(10代)
・背景:中学時代にいじめを受けて不登校に。自分には何もできないと思い込んでいた。

・転機:通信制高校の先生に「君には文章を書く力がある」と言われ、作文コンクールに挑戦。

・行動
*毎日短い日記を書くことから始め、徐々に長文に挑戦。

*過去の作文を読み返して「前より上手くなっている」と実感。

*他の生徒の成功体験を聞いて「自分にもできるかも」と思えるようになった。

・結果:作文コンクールで入賞し、自信をつけて大学進学を決意。現在は心理学を学び、将来はカウンセラーを目指している。

3. 起業に踏み切った会社員男性(40代)
・背景:長年サラリーマンとして働いていたが、「自分のやりたいことができていない」と感じていた。

・転機:副業で始めたブログが注目され、「自分の発信が人の役に立つ」と実感。

・行動
*小さな目標(週1回の更新)を設定し、継続。

*読者からの感謝コメントをスクリーンショットして保存。

*成功している個人起業家の話を聞き、自分にも可能性があると感じた。

・結果:1年後に独立。最初は不安もあったが、「行動すれば結果が出る」という自己効力感が支えとなり、現在は安定した収入を得ている。

〇共通点と学び
*小さな成功体験
日記、コンクール、ブログなど、達成感を得られる行動を継続していた。

*他者からの承認
感謝の言葉や励ましが「自分にもできる」という信念のきっかけになった。

*モデリング
他人の成功を見て「自分にもできる」と思えるようになった。

*セルフトーク
自分に対して前向きな言葉をかける習慣が、行動の継続を支えた。

こうした事例からわかるのは、自己効力感は「特別な人」だけが持つものではなく、日々の小さな積み重ねで誰でも育てられるということです。