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骨卒中 症状

骨卒中とは、一度骨折することでその後の健康寿命や寿命が極端に短くなる現象を指します。

高齢者の骨折の90%以上は転倒が原因で起こっており、特に背骨や股関節周辺の骨折は予後が悪く、寝たきりや死亡につながることが多いです。

骨卒中の症状は、骨折した部位によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。

・背骨の骨折
背中や腰の痛み、背中や腰のねじれ、背中や腰のひきつれ、姿勢の変化(猫背やねじれ)、身長の低下、内臓機能の低下(便秘や尿失禁など)、呼吸困難など。

・股関節周辺の骨折
足の付け根や太ももの痛み、足の長さや向きの変化、歩行困難や不安定感、関節可動域の制限、血栓症や肺炎など。

・手首の骨折
手首や手の甲の痛み、手首や手の甲の腫れやあざ、手首や手指の動きが制限される、握力や感覚が低下するなど。

骨卒中を予防するためには、骨密度や骨質を高める栄養素や薬物、筋力をつける運動などが重要です。

また、転倒のリスクを減らすためには、家の中の危険な場所を改善したり、歩行器や杖などを利用したりすることも効果的です。

骨卒中 薬
骨卒中の治療には、主に以下の2種類の薬が使われます。

・骨吸収を抑える薬
骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑えて、骨の減少を防ぐ薬です。

例えば、ビスホスホネート系(アクトネル、ボネンなど)、デノスマブ(プロリア)、カルシトニン(ミアシンなど)などがあります。

これらの薬は、背骨や股関節周辺の骨折のリスクを約50%減らすことができます。

・骨形成促進薬
骨を作る細胞(造骨細胞)の働きを活性化して、骨の量や質を増やす薬です。

例えば、テリパラチド(フォルテオ)、ロマソゾマブ(イヴェニティ)などがあります。

これらの薬は、背骨や股関節周辺だけでなく、手首や手指など他の部位の骨折のリスクも減らすことができます。

これらの薬は、内服薬、注射薬、点滴薬など様々な形であります。

患者さんの状態や好みに合わせて選ぶことができます。

また、副作用や注意点もありますので、医師や薬剤師とよく相談して決めましょう。

骨卒中 ビタミンD
・ビタミンDは、骨の代謝(古い骨が新しい骨に入れ替わるしくみ)に不可欠な栄養素です。

主に、カルシウムとリンの吸収調節にかかわっています。

カルシウムとリンは、固い骨をつくる成分「ハイドロキシアパタイト」のもとになります。

・ビタミンDは、日光や食事から補充される栄養素です。

日光にあたることで、皮膚の下に存在する7-デヒドコレステロールから産生されます。

また、ビタミンDを含む食材としては、サケやサンマなどの魚類やきくらげなどのキノコ類があります。

・ビタミンDの摂取量は、年齢や性別によって異なりますが、一般的には1日に5~10μg(200~400IU)程度が推奨されています。

ただし、自然界に存在するビタミンD(自然型ビタミンD)は、過剰摂取しても体内で必要以上に活性化されないため、副作用の心配は少ないと考えられます。

病院で処方されるビタミンDの製剤(活性型ビタミンD)は、摂取した分だけ作用が強まるため、過剰摂取に注意が必要です。

多量に摂取し続けると、血中のカルシウム濃度が高くなり、腎臓や血管などに障害を起こすことがあります。

そのため、医師や薬剤師とよく相談して決めましょう。

骨卒中 運動
骨卒中を予防する運動としては、以下のようなものがあります。

・骨に衝撃を与える運動
骨に衝撃が加わるほど骨は丈夫になるといわれています。

例えば、ジョギングやウォーキング、スキップ、階段昇降、床ドン(かかとを上げてドンと落とす)などがあります。

これらの運動は、足腰の筋力も向上させます。

ただし、過度な衝撃は逆効果になることもあるので、自分の体力や状態に合わせて行いましょう。

・筋力トレーニング
筋肉は骨を支える役割があります。

筋肉が弱くなると骨も弱くなります。

特に下半身の筋力は重要です。

例えば、スクワットやレッグプレス、レッグエクステンションなどがあります。

これらの運動は、自重や器具を使って行うことができます。

・バランストレーニング
バランス感覚は転倒を防ぐ能力に関係します。

バランス感覚が低下すると転倒しやすくなります。

例えば、片足立ちや足首まわし、ボール投げなどがあります。

これらの運動は、安全な場所で行いましょう。

これらの運動は、毎日継続的に行うことが大切です。

また、適度な休息や水分補給も忘れずに行いましょう。

運動中や運動後に異常な痛みや不快感を感じた場合は、無理せずに医師に相談しましょう。