クリニックのコロナ後遺症外来
<東京渋谷、院長 平畑光一氏>
オンラインを含め毎日60人~90人の方を診ている。一番多いのはいわゆる働き盛りの方々で40代が非常に多い。だるさが強過ぎて動けない人も大勢いて、そうなるとオンラインの診察が必須になってくる。
新型コロナ感染症が重かったかどうかは、後遺症と余り関係ない。無症状だったのに後遺症だけ出た人もかなりいる。コロナの症状より後遺症の方がきつい人のほうがむしろ多い。
尋常ではない強いけん怠感が現れ、あっという間に寝たきりになり、家事も通勤も通学もできなくなってしまう。若い人は新型コロナ感染症で命を落とす可能性は低いかもしれないが、後遺症のために今まで思っていたような人生が送れなくなることがある。
体力を戻そうと強い運動を行った結果、症状が重くなるケースがある。色々なことにチャレンジするのは、だるさがなくなってからにしましょう。
PCR検査で陰性になったからもう働けるのではないか、なぜ働けないんだと詰問され会社を辞めざるをえなくなった人もいる。家族から、なんでもコロナのせいにするなといわれ孤独感を深めている人もいる。
大学病院のコロナ後遺症外来
<岡山大学病院コロナ・アフターケア外来 >
新型コロナ感染症を治療しているが、治療後にけん怠感や不安を訴える人が目立ち、フォローアップするために開設。
1人に複数の症状があることや、体のどこに原因があるかはっきりしないことがよくあるので、総合診療の医師が窓口になっている。
後遺症の患者には、1時間ほどかけて問診し症状の説明を聞く。それだけでけん怠感や不安感がかなり取れていくことがある。
・けん怠感
けん怠感の原因がはっきりすれば、それに対する西洋薬、分からなければ漢方薬を使用。ホルモン異常などを血液検査で調べることもある。
・息苦しい
咳やたんのチェック、胸部X線やCTの検査、血液の酸素飽和度の検査を行う。新たに肺炎などを起こしていなければ、咳止めの薬やたんを切る薬を処方して経過をみる。
・脱毛
多くはストレス性の脱毛と考えられ、皮膚科と連携し通常の脱毛に使う薬を用いる。
・嗅覚や味覚障害
味覚の異常は亜鉛が欠乏して起こることもあり、食事に偏りがないかをチェックする。
・不安、うつ
症状の詳しい様子やその背景に何があるか時間をかけて見極める。
漢方専門のコロナ後遺症外来
<北里大学東洋医学総合研究所>保険が適用されない自由診療。
漢方は原因をつきとめて治療するというより、患者の全身の状況やバランスをみて、それを整えるのが治療の目的。
コロナの後遺症は1人が沢山の症状を訴えることが多く、生薬の組み合わせで沢山の成分が全身のあちこちに効いていく漢方薬が役立つと考えられる。


