肝臓がんの原因の80%がC型やB型のウイルス性肝炎といわれています。国内の感染者は推定300~400万人といいますががその多くは気づいていないということです。感染しているかぎり肝炎などを発症する可能性があるので、早期発見し治療を受けることが大切です。
完治が可能 C型肝炎
C型肝炎ウイルスに対する治療は、飲み薬として抗ウイルス薬2~3種類を併用するようです。8~24週間続けるといいます。この抗ウイルス薬によってC型肝炎ウイルス感染者の95%以上が完全排除可能になっているといいます。
以前は肝硬変がある人には使えなかったのですが、2019年2月から使用可能になったソホスブビル・ベルパタスビル配合錠という抗ウイルス薬は進行した肝硬変がある人でも使えるといいます。
3か月薬を続けても効果がない場合、耐性ウイルスの疑いがありますのでウイルス遺伝子検査が必要になってきます。この検査は、ウイルスが耐性化しているか、またウイルスがどのタイプかを調べるものです。
ウイルスのタイプに合わない薬を使っていた場合はタイプに合う薬に替えることになります。耐性ウイルスになっていた場合もタイプに合う別の薬に替える必要があります。
耐性ウイルスの原因は、薬を飲み忘れるなど適切に使わないために起こると考えられています。医師の処方通りに使うことが重要になります。このウイルス遺伝子検査は、2019年4月1日現在、47都道府県に計71か所ある肝疾患診療連携拠点病院で受けられます。
耐性ウイルスに対し適切な薬を使わないとその後の治療が難しくなるといいます。1回目の治療薬が3か月続けてもウイルスが消えない場合は、主治医・肝疾患診療連携拠点病院に相談し必ずウイルス遺伝子検査を行って頂きたいです。
尚抗ウイルス薬は、他の薬と同時に使うと薬の効果がなくなったり、副作用が強くなることがあるといいます。糖尿病、高血圧、脂質異常症、不整脈、うつ病、子宮の病気に、てんかん、結核などの薬を飲んでいる方は事前に医師に使用薬について相談して頂きたいです。サプリメントモ同様になります。
副作用が減ったB型肝炎
治療目的は肝臓の状態を維持し肝硬変や肝臓がんを防ぐことになります。飲み薬として核酸アナログを10年以上続けること。また、注射薬のインターフェロンを週1回通院48週間続ける方法の2つがあります。医師と相談してどちらかを選択します。
核酸アナログは約90%の人はウイルス減少・肝機能が改善するといいます。但し必ず長年使い続ける必要があります。自己判断で止めるとウイルスが再び増殖する恐れがあります。また耐性ウイルスを防ぐため医師の指示通り内服することが重要です。
核酸アナログの副作用として特に高齢者は腎臓の機能低下や骨密度低下が起こることがあるといわれています。2017年に新しい薬のテノホビル・アラフェナミドフマル酸によって、腎臓の機能低下が1/4、骨密度低下が1/3に低下しているといいます。
核酸アナログを服用している方は、腎臓の機能低下や骨密度低下の程度によって新薬への転換は判断されます。最近調べていない方は早めに一度調べることがすすめられています。
インターフェロンの有効率は20~40%といわれています。核酸アナログよりは高くありませんが、有効だった人のうち30~40%は薬を止められるといいます。但しその後も定期的な検査を続ける必要があります。
インターフェロンの副作用は、頭痛、発熱、かゆみ、発疹、吐き気、脱毛などがあげられます。初めに1年間インターフェロン治療をして結果が良ければ薬を止められます。効果が不十分な場合は核酸アナログという選択肢を検討するのも良いのではないでしょうか。
ウイルス検査がすすめられる人
C型肝炎ウイルスの感染は1992年以前に輸血を受けた方はリスクが高いので検査を受けたほうが良いのではないでしょうか。また不衛生な状態でのタトゥー・入れ墨、ピアスの穴あけ、カミソリの共有をしている方も検査をすすめられています。
B型肝炎ウイルスは、血液・体液を介して感染するといいます。リスクが高いのは1986年より前に生まれた方になります。またパートナーがB型肝炎の方もリスクが高いと考えられます。
いずれの検査も地域の保健所や指定の医療機関で受けることができます。1~2週間後に検査結果が分かります。費用は、自治体によって無料だったり一部負担だったりしますので、各地の保健所でご確認お願い致します。


