電話を切るタイミングが分からない。休日に職場から着信でブルーになるなど電話あるある。
セゾン自動車火災保険の調査によると、電話にストレスを感じる割合は40.3%など、イマイチ電話が苦手な人が多いかもしれない。
なぜ苦手なのか色々な観点からみてみよう。
<仮面が必要だから>
東京理科大学(認知心理学)森田泰介教授によると、
相手がどなたであろうと、電話がもの凄く苦手。
バンジージャンプから飛び降りるくらいの衝撃があるという。
ペルソナ(ラテン語で仮面)
それが語源で心理学で性格を表す言葉パーソナリティーできた。
私達の性格も仮面をつけ替えるように、シチュエーションや相手に応じて替えていく。
電話がかかってくると、今つけている仮面と別の仮面の両方が必要になる。
2つの舞台に同時に立たなければいけないのが辛いと考えられる。
匿名性がある時は社会のルール規範を守りにくくなる。
電話による苦情などはそれだ。
電話はその人の感情を増幅させるのかもしれない。
<お見通しだから>
神奈川工科大学(音響学)上田麻理准教授によると、
事務からの催促などの電話は嫌だ。
学生80人に電話に苦手意識に関するアンケート調査をした。
・電話が苦手 約14%
・苦手ではない 約26%
・場合と相手による 約60%
*電話がかかってくるのが苦手 約19%
*かけるのが苦手 約40%
*どちらでも関係がない 約41%
#電話中居場所がバレタ 約20%
#場所には気をつけている 約34%
#バレたことがない 約46%
電話がクリアーになるのは良いが、音の情報量が多いと騒音が聞こえやすい。気が散ってしまう。
お願いをするような場合は、メールより電話の方が感情が伝わりやすく良いのではないか。
言い換えれば、電話には強迫性があるのかもしれない。
<プレッシャーと同じ>
東京学芸大学(宇宙物理学)小林晋平准教授によると、
電話を使うのは緊急性がある時。
書くと大変になるから話して伝えたい。
沢山の情報を伝えないといけない。
例えば家電が故障してサービスセンターに電話をかける。
状況が分かっていない人に、色々な情報を伝えないといけないというような、
電話には少ない手段で伝えないといけないプレッシャーがある。