尿路結石は、尿の通り道でできた石が詰まって激しい痛みを起こす。
夜突然の痛みで目が覚めることが多いという。息もできない位苦しくて、大病を想像したなど。
年間約15万人が新たに発症、患者数は40年前の約3倍に増加したといわれている。
最近は目に見えない力を使って、体を傷つけることなく治療することが可能になった。
増加の原因は食の欧米化による脂肪のとり過ぎと考えられている。
夏になると多くなるのは、汗をかいて尿が濃くなると成分が固まり石になりやすい。
水と食生活
尿路結石は、腎臓でできた結石が尿管で詰まると激しい痛みを起こす。
尿路がある脇腹、背中、下腹部に痛みが起こる。
少しずつ尿路の中を移動するので断続的な痛みにつながる。
2~3時間痛みが強くなり急に治まる。
管を傷つけると血尿が出る。尿路を塞ぐと尿が出づらくなる。
尿路結石の約8割は、カルシウムとシュウ酸が結合してできる。
シュウ酸はお茶や青物野菜に含まれる成分。
超音波、X線の画像検査を行い、石の大きさ、場所によって治療法を決める。
5mm以下
自然排出
痛み止めの薬、多量の飲水
5mm以上
5mm以下でも1か月以上出ない
石を砕く治療
体外衝撃波治療
体を傷つけることなくピンポイントで結石だけを破壊する。
約1時間3,000発の衝撃波で石を砕く。
妊婦、子供は受けられない。
肺や腸など空気を含む臓器に当たると損傷することがある。
硬い結石は砕けない。
→ 内視鏡を使ってレーザーで石を割って取り出す。
<予防法>
1日2L以上水分をとる。
1度に多めに飲む方が尿の勢いがよく結石が出やすい。
ビールに多く含まれるプリン体は体内で尿酸になり結石のもとになる。
シュウ酸を含む食品はカルシウムと一緒に摂る。
そうすると腸内で結合して便として排泄される。
コーヒー、紅茶 + 牛乳、ミルク
ほうれん草、筍 + かつお節
大根 + ちりめんじゃこ
※シュウ酸は水に溶けるため、湯がく、蒸すなどの調理法がおすすめ。