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大動脈解離 女性

大動脈解離とは、大動脈の内膜が裂けて血液が偽腔と呼ばれる別の通り道に流れ込む病気です。

大動脈解離は命に関わる重篤な状態で、早急な診断と治療が必要です。

大動脈解離の主な原因は、高血圧や交通事故などによる胸部の強打、血管の病気などです。

性別でみると、発生率は女性に比べて男性が多いとみられていました。

最近の研究では、女性の発症率が過小評価されていた可能性が示唆されています。

熊本大学、宮崎県立延岡病院及び国立循環器病研究センターの研究チームは、宮崎県延岡市において集団ベース研究を実施し、院外心停止となり死亡した症例へ死後CTを撮像することで、病院到着前に死亡した急性大動脈解離患者を特定しました。

その結果、急性大動脈解離の発症率は男女で差はなく、女性の方が発症後病院到着前に死亡する確率が高いことが分かりました。

このことは、女性の急性大動脈解離が病院にたどり着く前に致命的な結果になることが多いため、病院における発症率の統計に反映されなかったと考えられます。

この研究は、女性の急性大動脈解離の発症率と病院前死亡率について、世界で初めて明らかにしたものです。

この知見は、急性大動脈解離の病態の理解や予防・治療戦略の発展に役立つと期待されます。

また、女性の院外心停止症例では、急性大動脈解離を強く考慮することが重要であるといえます。

女性は特に更年期や閉経後は、血管を広げる女性ホルモンのエストロゲンが減少するため、高血圧になりやすく、大動脈解離のリスクが高まります。

大動脈解離の症状は、胸や背中に激痛を感じることが多いですが、場合によっては脳梗塞や下半身麻痺、腸管壊死などの合併症を起こすこともあります。

大動脈解離が疑われる場合は、循環器内科や胸部外科を受診し、胸腹部のCT検査や心エコー検査などで診断されます。

大動脈解離を予防するには、高血圧や動脈硬化の予防が重要です。

減塩や適度な運動、禁煙や飲酒量のコントロールなどで血圧を適切な値に保ちましょう。

女性の高血圧
女性の高血圧については、いくつか重要なポイントがあります。

ただし、以下に挙げる情報は一般的なものであり、特定の個々の症例には異なる要因が影響する可能性があります。

高血圧は一般に、血圧が通常の範囲を超える状態を指します。

通常、血圧は収縮期(心臓が血液を送り出すときの最高値)と拡張期(心臓が休むときの最低値)の二つの数値で表されます。

以下に、女性の高血圧に関する一般的な情報をまとめてみました。

1.発生率と年齢の関係
高血圧は一般的に、年齢とともに発生率が増加します。

女性においても更年期以降に発症しやすくなる傾向があります。

また、妊娠中や出産後にも高血圧が発生することがあります。

2.ホルモンの影響
女性の生理周期や妊娠、更年期など、ホルモンの変化が高血圧に影響を与えることがあります。

特に、更年期におけるエストロゲンの減少は、動脈硬化の進行を促進する可能性があります。

3.遺伝的な要因
高血圧は遺伝的な要因も関与していることがあります。

親や兄弟姉妹が高血圧である場合、その個人の高血圧リスクも高まる可能性があります。

4.生活習慣の影響
高塩分の食事、肥満、運動不足、ストレス、たばこの喫煙など、生活習慣が高血圧のリスクに寄与することが知られています。

これらの要因に対処することは、高血圧の予防や管理に役立ちます。

5.合併症と予防
高血圧が放置されると、心臓病、脳卒中、腎臓病などの合併症のリスクが増加します。

定期的な健康診断や生活習慣の改善は、高血圧を予防したり、早期に発見して管理するために重要です。

高血圧の診断と治療は、医療プロフェッショナルによる診断と指導が必要です。

個々の状態に応じて、薬物療法や生活習慣の変更が提案されることがあります。

大動脈解離 合併症
大動脈解離は、大動脈の内側の層(内膜)と外側の層(外膜)の間に血液が入り込む状態です。

この状態が進行すると、さまざまな合併症が生じる可能性があります。

以下に、大動脈解離の主な合併症について詳しく説明します。

1.心タンポナーデ
心臓の周りに血液が溜まり、心臓の収縮を妨げる状態です。

胸痛、動悸、息切れ、血圧低下などの症状があります。

緊急に手術が必要です。

2.大動脈弁閉鎖不全
大動脈弁が正常に閉じなくなり、血液が逆流する状態です。

心不全や不整脈などの症状があります。

手術で弁の修復や交換が必要です。

3.心筋梗塞
心臓に血液を送る冠動脈が詰まり、心筋が壊死する状態です。

胸痛、動悸、発汗、吐き気などの症状があります。

血管拡張薬や血栓溶解薬などの薬物治療や、カテーテル治療などが必要です。

4.脳梗塞
脳に血液を送る動脈が詰まり、脳細胞が壊死する状態です。

片麻痺、言語障害、めまいなどの症状があります。

血栓溶解薬や抗血小板薬などの薬物治療や、カテーテル治療などが必要です。

5.腎不全
腎臓に血液を送る腎動脈が詰まり、腎臓の機能が低下する状態です。

尿量の減少、むくみ、高血圧などの症状があります。

血液透析や腎移植などが必要です。

6.脊髄損傷
脊髄に血液を送る脊髄動脈が詰まり、脊髄が損傷する状態です。

下半身の麻痺や感覚障害などの症状があります。

リハビリテーションや介護が必要です。

7.動脈瘤
大動脈の壁が薄くなり、ふくらんだり破れたりする状態です。

破裂すると大量出血を起こし、死に至ることがあります。

症状がない場合は経過観察が必要ですが、症状がある場合や動脈瘤が大きくなる場合は手術が必要です。

大動脈解離は緊急の医療状態であり、速やかな診断と治療が必要です。

治療は通常、手術によって解離した領域を修復し、合併症を最小限に抑えることを目指します。

大動脈解離 検査
大動脈解離を診断するためには、主に画像検査が必要です。

画像検査には以下のような種類があります。

1.胸部、腹部CT検査
コンピューターを使ってX線の画像を処理し、大動脈の断面や全体像を立体的に見ることができます。

大動脈の解離や拡張、破裂などの異常を高い精度で検出できます。

2.超音波検査
超音波を使って大動脈の内部の様子を見ることができます。

心臓の動きや大動脈弁の状態、血流の速度なども測定できます。

3.血管造影検査
大動脈に造影剤を注入してX線の画像を撮ることで、大動脈の形や血流の状態を見ることができます。

4.胸部、腹部MRI検査
磁気を使って大動脈の画像を撮ることができます。

CT検査と同様に、大動脈の解離や拡張、破裂などの異常を高い精度で検出できます。

画像検査のほかに、血液検査や心電図検査なども行われることがあります。

これらは、大動脈解離の原因や合併症、全身状態などを調べるために有用です。

大動脈解離が疑われる場合は、すぐに救急医療を受ける必要があります。

救急医療の後は、循環器内科や心臓血管外科などの専門医による治療が必要です。

大動脈解離の治療法には、人工血管置換術やステントグラフト内挿術などがありますが、病状や病院によって異なります。