すい臓内で小さな炎症があちこちに起こり、時間をかけて進行するといいます。すい臓が少しずつ壊れていくため完治は望めず、すい臓がんのリスクも高まると考えられています。
がんのリスク12倍
慢性すい炎は、すい液がすい臓を溶かす自己消化が長い時間をかけて起こる病気といわれています。すい臓の組織が線維化したり、すい液を分泌するすい管内にすい石ができたりするといいます。
このような症状が出てくると、すい臓全体が硬くなって委縮していくといいます。また、すい液の分泌も低下するので、食べた物を消化したり吸収したりする働きも失われてくるといいます。
初期の頃は、上腹部や背中に痛みを感じたり吐き気をもよおしたりするといいます。5年~10年経つ移行期では機能が低下してすい石ができやすくなるといいます。
後期では、痛みは軽減してくるといいます。これはすい臓そのものが壊れて痛みを感じにくくなるためと考えられています。下痢や体重の減少、脂肪便といった症状が現れてくるといいます。
すい臓の機能のほとんどが消失すると考えられています。またインスリン分泌も低下するため、糖尿病を引き起こしやすくなるといわれています。
2011年の統計によりますが、慢性すい炎の新規患者は約18,000人、治療患者数約67,000人、中高年に多く男性は女性のた4.6倍という報告があります。
主な原因はアルコールで、飲酒量が増えれば増えるほど発症しやすくなり、すい臓がんのリスクが12倍に高まるといわれています。すい臓がんの検査を定期的に受けることも重要だといいます。
早期発見がカギ
すい臓の病気になりやすい?セルフチェック → 6つ以上は注意
1.お酒が大好き、ほとんど毎日飲んでいる
2.揚げ物やラーメンなど油っぽいものが好き
3.魚より肉が好き
4.野菜はほとんど食べない
5.運動はほとんどしない
6.生活が不規則で睡眠不足のことが多い
7.ストレスが溜まっている
8.コレステロール値が高いといわれたことがある
9.タバコを吸っている
10.糖尿病である
※チェック数が少なくても1にチェックがあれば注意する必要があるといいます。また、7のストレスはすい炎の引き金になることがあるといいます。
慢性すい炎の検査
・問診:腹痛の症状、飲酒、喫煙習慣
・血液検査
・腹部造影CT
・腹部超音波検査
・MRI
※3つのうちいずれかですい臓の様子を確認します。
慢性すい炎の治療法
禁酒・禁煙が基本。
初期~移行期:脂肪の多いものを摂り過ぎない、脂質摂取量は30~35g/日
後期:食事回数を増やして十分なエネルギーをとる、脂質摂取量は40~60g/日
すい石の治療は、体外衝撃波結石破砕療法といって衝撃波発生装置から衝撃波を体の外から照射して石を細かく砕いて流し出すといいます。


