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鍼灸で心と体を整える!?

鍼灸はツボという場所を刺激して治療を行う方法。ツボは体の状態を知ることができる場所で、刺激すると体を整えることもできるといいます。

鍼灸治療は、ツボを刺激することで起きる血流の改善、筋肉の緊張の緩みなど体の反応を利用しているといいます。WHO(世界保健機関)が、361か所のツボを認めています。

腰痛症、神経痛、リウマチ、五十肩などでは医師が必要と判断すると健康保険が適用されます。また伝統的に鍼灸は体だけでなく心の状態の改善にも使われてきたといいます。

心の病気と鍼灸治療
東洋医学では、「心身一如」心と体は一体という考え方があり、体が整えば心の調子も整うと考えられています。

イギリスのヨーク大学の研究院では、通常の治療、カウンセリング併用、鍼併用の効果を比較したところ、鍼治療はカウンセリングと同等の効果が得られたといいます。鍼治療はうつ病治療の新たな選択肢になると考えられています。

なぜ心に効く?
昭和大学医学部の実験で、マウスを1週間1匹だけにしておく、その後1匹増やすと孤立状態だったマウスはストレスで攻撃的になったといいます。

攻撃的なマウスに「百会」というツボに鍼のついたシールを貼ったところ、攻撃性がみられなかったといいます。

この時の血液を採取して、ストレス反応に関わる脳内物質オレキシンの濃度を調べたところ、鍼なし約0.35ng/mlに対し、鍼あり約0.25ng/mlと濃度が下がりリラックス状態だと分かりました。

心に効くツボは全身にあることがわかっています。鍼治療によって前頭葉の血流量が増えて脳の機能が改善したと考えられています。うつ状態の改善など期待されています。

うつの改善のために鍼治療を受けてみたい場合は、かかりつけの精神科の先生に相談してみてはいかがでしょうか。

ツボ押しセルフケア
心に効くのは百会(ひゃくえ)という頭のてっぺんにあるツボ、押すと少し他の場所より柔らかく感じやすい場所を、5秒程推して離すを5~10回繰り返す。

緊張した時などは、手の親指と人差し指の間くらいにある合谷(ごうこく)というツボを押すのが効果的。気持ちいい程度で5秒程推す。

不安な時は、手首から指3本分離れたところ、内関というツボ。

疲れた時は、膝の皿外側のくぼみから指4本分離れたところの足三里というツボ。

頭痛・肩こりがする時、後頭部の首の近くでくぼんだところの風池(ふうち)というツボ。

押し方のポイントは、皮膚に対して垂直に押す、心地良いと感じる程度の強さで行って下さい。症状がなくてもツボを推して、痛みがある場合は予防的に押すと良い。