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急性すい炎とは?

突然激しい腹痛が起こる急性すい炎は、お酒が原因の場合男性、胆石が原因の場合は女性に多いようです。日本では年間63,000人が発症すると推定されています。

すい臓が溶ける?
すい臓は胃の裏側にあり、大きさは15~20cm、重さ60~100gの臓器です。歯磨き粉の大きめのチューブ位だといいます。重さに関しては肝臓の1/10程度だといいます。

すい液という食べ物を分解する消化液を分泌するといいます。また血糖を下げるインスリンを分泌するといいます。

すい液にはトリプシン(たんぱく質を分解)、リパーゼ(脂質を分解)、アミラーゼ(炭水化物を分解)という消化酵素が含まれているといいます。

すい液はすい管を通って十二指腸に送られて、すい液によって食べ物のが消化して吸収されていきます。急性すい炎になるとこの仕組みに異常が起こるといいます。

通常トリプシンは十二指腸に送られて活性化するのですが、急性すい炎になるとすい臓で活性化してしまい、すい臓自身を溶かしはじめるといわれています。

急性すい炎の症状としては、みぞおちからへその激しい痛み、背中や腰の痛み、吐き気、おう吐、発熱などが挙げられます。痛みは短時間で治まらず持続するといわれています。

急性すい炎の2大原因
アルコール
肝臓でアルコールを代謝するとき、すい臓にダメージを与える代謝物がすい臓を刺激してトリプシンの活性化が起こってしまうといいます。

また、すい管の出口がむくんで十二指腸からすい液が逆流してしまい、すい臓を溶かしてしまうと考えられています。

アルコール20g(純エタノール量)ビ-ル中瓶1本、日本酒1合程度として、非飲酒者に対して20g以上で1.7倍。40g以上で3.1、60g以上で4.2倍、80g以上で5.3倍、急性すい炎の発症のリスクが高まるといいます。

胆石
胆石は胆のうにできる石です。脂質・カロリーの摂り過ぎで起こるといいます。それが胆管に入り出口で詰まってしまうと、すい管と同じ出口なのですい液が逆流してしまい、すい臓を溶かすといわれています。

治療法と予防
急性すい炎の場合、すぐに入院して治療を始めるといいます。炎症を抑える、すい臓を安静にすることが中心になるといいます。

軽症(80%)の場合1~2週間程度で完治、重症(20%)の場合1か月~数か月の治療が必要だといいます。全身状態の悪化の場合、呼吸不全、腎不全、心不全になり生命の維持が難しくなることもあると考えられています。

急性すい炎の治療法として、すい臓を安静にするための絶食、水分補給のための十分な点滴、腹痛を抑える鎮痛薬などが挙げられます。

重症化の場合は、抗菌薬の投与、腸管への栄養補給、超音波内視鏡(ドレナージ)ですい臓内の感染した液体貯留を胃に流しだしたり、壊死した部分を取り除くケースもあるといいます。

急性すい炎の再発率は、アルコール性46%、胆石性32~61%、重症急性すい炎20%で繰り返すと慢性すい炎に移行しやすいといわれています。

再発防止するためには、禁酒、禁煙、食事療法(暴飲暴食、脂肪の多いものは避ける)などが挙げられます。