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大人の食物アレルギー

大人になってから食物アレルギーになる人が意外に多いという。その原因は、子供の場合は鶏卵、牛乳、小麦などに対して、大人は果物と野菜が原因の約50%を占めるというから驚きだ。

成人の10人に1人が特定の食べ物を食べた時にアレルギー症状が出るというデータもあるようだ。

意外な原因
大人の食物アレルギーには花粉症が関与いることが分かってきている。

野菜や果物に含まれるアレルゲンと花粉のアレルゲンが似ているものがあり免疫細胞が反応すると考えられている。交差反応という。

食物アレルギーの症状には腫れや痒みが挙げられる。しかし子供はじんましんなどが皮膚、全身に出る。

成人は口やのどなど限定的に出る。口腔アレルギー症候群(OAS)といわれている。大部分は重症化しない。

稀に全身にアレルギー症状が起きる危険な状態になることがあるので注意が必要。

アレルゲンを見つけ出せ
成人は花粉症があり、果物や野菜を食べた時に口やのどが痒くなる方は注意した方がいい。

花粉症と関係のある食物
・カバノキ科
リンゴ、モモ、ナシ、サクランボ

・イネ科/ブタクサ
メロン、スイカ、バナナ、オレンジ、トマト、パイナップル

受診先は皮膚科やアレルギー科など。

問診で得た情報を基に血液検査や皮膚検査を行うのが基本的な流れ。

問診内容
何をどのくらい食べたか
どんな症状がいつ頃出たか
いつ頃良くなったか

食物日記
アレルギー症状が出た時だけでも、何をどれ位食べて、どんな症状が出たか、いつ治まったかなどできるだけ詳しく記録しよう。

血液検査
IgE抗体の量を測り、特定のアレルゲンに対する抗体を調べる。

プリックテスト
食べ物のエキスを皮膚に少量たらし、針穴程度の傷をつけて反応をみる。

大人の対応
子供の場合
経口免疫療法といって、少しずつ食べてならす治療法を用いることがある。

大人の場合
原因の食物の花粉の飛散時期は食べない。

花粉症の治療を行う。砂糖の入った菓子類を制限することで改善することがある。

食品はしっかり過熱してから食べる。生卵は食べない。果物は加熱によってアレルゲンが壊れやすい。

原因食物を食べてすぐの運動は控える。原因食物を食べた後2~4時間内に運動してアレルギー症状が出る人もいるため。

※症状が酷い場合は、抗アレルギー薬などを処方することも可能なので主治医にご相談下さい。