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怒りをおさめるには?

怒り顔
怒っている顔にはどうしても注意が向きます。どうしてかというと、怒っている顔は危険のシグナルだからです。

怒り喚起実験という、被験者を侮辱して体の変化を調べてみると、怒っている時は左脳が強くなるようなのです。これは相手に接近したい反応なんだそうです。

そして侮辱されると発汗が多くなります。これは神経が高ぶっているからだといいます。心拍数も上がるようなのです。心臓が速く動いて神経が高ぶるのは、相手に攻撃しようとする準備状態だと考えられます。

怒るとは、体が攻撃体制に入ることですね。怒り顔に気がつかない人は生き残れなかったかもしれないです。怒り顔を怖いと思うのは正しい反応なのでしょうね。

日常的に、危険だと思う人には近づかないとか、怒っている人から遠ざかるなどの適応戦略は誰もがしていることですよね。現代は危ない時代ともいえますので、それをもっと徹底していきたいですね。

謝罪のしかた
ミスや失敗で相手を怒らせてしまった時にする謝罪ですが、謝り方を間違えると火に油を注ぐことになりかねません。それは相手のために謝っているのではなく、自分のために謝っているからではないでしょうか。

簡単な謝罪では不快感は取り除けないと考えられます。相手の怒りをおさめる効果的な謝罪は、謝罪に必要な要素である責任承認、後悔、補償などを入れて謝ることでしょう。

特に補償が大事だと考えられています。補償といっても菓子折りのようなものだけではなく、むしろ傷つけたプライドを戻すような補償の方が有効のようです。

謝罪のNG要素としては、正当化、言い訳、問題の軽視、逆ギレです。どこかのお笑い関係の会社の社長さんは、謝罪のNG要素が網羅された会見だったように思えてなりません。

体の姿勢を変える
ハンモックで怒りがおさまるという研究もあります。体の姿勢を変えることによって脳を騙すことができるといいます。体の状態も脳がみているので、体を倒すと怒っていないとなるということです。

なにかのきっかけで怒りそうになって右の拳を握りそうになった時は、それを我慢して左の手を握ると右脳が刺激されて怒りが和らぐようです。体の影響を受ける認知という考え方です。

怒りの根源にあるのは縄張りを守るためと考えられています。それは自分の命、家族、周りの人・物があてはまります。他には秩序が乱されると私達は怒ります。

それでも、本当に自分にとっての大切なものを守るために怒っているのでしょうか?そうでない場合がけっこう多いかもしれません。注意したいと思います。