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狭心症の治療法とは?

狭心症は心臓の冠動脈の血流が悪くなる病気で、階段を上るなどの運動時に胸の痛みが起こりやすいといわれています。狭心症は完全に詰まる訳ではないので計画的に治療できると考えられています。

狭心症と心筋梗塞の違い
突然冠動脈に血栓が詰まって血流が途絶え、周囲の心筋が壊死してしまうのが心筋梗塞で急を要します。

狭心症は、心臓に血液を送っている冠動脈の一部に異常が起き狭くなり、血流が流れにくくなって心筋が弱ってしまう病気だといいます。

狭心症の典型的な症状は、締めつけられるような胸の痛みだといいます。運動すると心筋に必要な酸素が不足して胸が痛むと考えられています。中にはあごや肩など心臓以外の場所が痛むこともあるといいます。

心筋梗塞は、激烈、20分以上続く、安静時に多いといわれています。狭心症は激烈ではない、3~5分程度、運動時に多い、安静にすると治まるといいます。但し症状が悪化する場合は危険性が高いと考えられます。

治療法の選択
生活習慣病の改善と薬
禁煙、体重管理、適度な運動(ウォーキングなど30~60分程度、週5日以上)で生活習慣病の改善を行います。

胸痛などが起こったら血管を広げる硝酸薬(ニトログリセリンなど)。

胸痛などを予防(毎日服用):β遮断薬、カルシウム拮抗薬。

高血圧、糖尿病、脂質異常症の薬。

血流不足を調べる方法
1.カテーテルで血流量を実際に測定する。
2.心筋の血流を体外から画像撮影(心筋血流シンチグラフィー)。
3.特殊なCT検査。

カテーテル治療法
カテーテルの先端にはステントという網目状の筒が折りたたまれた状態で装着されています。

これを手首の動脈から冠動脈の狭さく部まで送り込み、カテーテル内を通してステントを広げます。血管を広げて拡張状態を維持させるとます。

バイパス手術
冠動脈の狭くなっている部分には手をつけず、体の他の場所の血管を使って、狭くなった血管の先に別の血管をつなげ、新たな血液の通り道(バイパス)をつくるものです。

狭くなっている場所が血管の、太い部分、多数ある、複数の血管にまたがるなどのケースでバイパス手術が選択されるといいます。

夜間・早朝に起こりやすい
冠れん縮性狭心症は、夜間から早朝の安静時によく起こるといわれています。喫煙やアルコールの飲みすぎ、過呼吸が影響して血管にけいれんが起こると考えられています。

狭心症の4割が冠れん縮性狭心症という報告もあるようです。症状があってなかなか診断がつかないような場合は循環器のドクターにご相談下さい。