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ボディメカニクスとは?

日本人の8割以上が一生に一度は経験する腰痛、痛みが長引くと仕事や日常生活にに支障をきたします。

介護士や運転手など腰痛に悩む人が多い職場では、腰痛対策を工夫して実践している。介護士の腰痛対策を学びましょう。

重い物を持ち上げた時にぎっくり腰を起こす人が多い。ボディメカニクスは重い物を扱う時にとても役に立つ。

腰痛の原因は
まっすぐな姿勢で立っている時、上半身の重みを下半身全体で支えている。

<腰痛を起こしやすい動作>
・前かがみ
腰だけで上半身を支える。
→ 腰に負担

200kgの物が乗っている程の負荷(200kg重)

前かがみになると椎間板の前側が潰れる。

椎間板に溜まる負荷=腰痛借金
無防備な前かがみを繰り返すと貯まりやすい。

椎間板のクッション髄核が後ろにずれていく。
線維輪が傷つきぎっくり腰になる。

髄核が飛び出ると椎間板ヘルニア
神経を刺激し坐骨神経痛になる。

・重い物を持ち上げる
15kgの物を無防備に持ち上げると
→ 350kg重以上の負荷がかかる。

20kgの物を無防備に持ち上げると
400kg重以上の負荷→ 1発でぎっくり腰を起こしかねない。

介護士の技
ボディメカニクスで一番重要なのは、自分の体の中心を相手に近づけた上で動かす。

<ポイント>
両足を開く。

重心を低く保ちながら、自分のおへそを相手に近づけることを意識する。

腕よりも体幹を使って相手を動かす。

1.足は肩幅よりも少し広め、つま先はまっすぐ前に向ける。

2.両手を方に当てて胸を張る、肘が体幹よりも後ろにくるように。

3.股関節を支点に前かがみ。

4.両手をぶらんと下げる。

5.お尻を突き出し、両膝を曲げる。

6.対象物におへそを近づけて持ち上げる。

※こうしたポイントを守ると
・腰への負担が減る。

・介護を受ける人への負担も減る。

・ハリ胸&プリけつで持ち上げる方が椎間板を潰す力が明らかに減ることが分かっている。

※重い物はできるだけ一人で持ち上げない。小分けにする。

一人で持ち上げる限度は、目安として自分の体重の1/4まで。

腰痛体操=腰を反らすストレッチは腰痛予防に役立つことが分かっている。

また水平移動を心がけることも重要。

スライディングボードなどを使って、できるだけ小さな力で水平移動させる。