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乳がん 早期発見がポイント

乳がんは日本人女性に最も多いがんで、9人に1人がかかるといわれています。エストロゲンの影響を受ける期間が長くなったことで、乳がんの発症が増えていると考えられています。但し、早期発見できれば5年生存率99.8%、治るがんと考えられています。

ブレスト・アウェアネス
ブレスト・アウェアネスは、自分の乳房の状態に日頃から関心をもち、乳房を意識して生活するという最近注目されている考え方です。

1.鏡に前で乳房をよく見る(毎日)
気をつけたい乳房の変化としては、大きさや形が左右で違う、赤く腫れている、へこみやひきつれ、乳頭や乳輪のただれ、乳頭の陥没などが挙げられます。

2.しこりのチェック(毎月1回)
指をそろえ小さな「の」の字を書くように全体をくまなく触る。

3.分泌物のチェック(毎月1回)
乳頭の根元を軽くつまみ血がにじんだような分泌物が出ないか調べる。透明な場合は心配ない。

※乳房の変化を感じたら乳腺科のある医療機関を受診しましょう。しこりの特徴に関わらず今までなかったしこりに触れたら、医療機関を受診しましょう。

乳がん検診
・対象:40歳以上の女性、妊娠中や授乳中などは対象外。
・受診間隔:2年に1回。
・健診内容:問診、マンモグラフィー。
・費用:無料~3000円程度、自治体によって異なる。

石灰化
・良性:母乳中のカルシウムが溜まってできる。良性といわれても定期的に検査を受けてフォローする必要があります。
・悪性:がんの細胞や分泌物から発生。

20代から要注意、遺伝性乳がん
遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)は、BRCA1またはBRCA2遺伝子に生まれつき変異がある状態。

【遺伝性乳がん卵巣がん症候群の特徴】
・乳がんの発症リスクが6~12倍
・若年齢で発症(30代~40代前半での発症が多い)
・両方の乳房にがんができやすい
・卵巣がん(卵管がん・腹膜がんを含む)の発症リスクが高まる
・男性乳がん、すい臓がん、前立腺がんの発症リスクが高まる

BRCA1/2遺伝子の変異は、性別に関係なく50%の確率で親から子に引き継がれるといいます。

生まれつき遺伝子の変異があっても、生涯乳がんや卵巣がんを発症しない人も大勢います。

【遺伝性乳がんの簡単チェック】父方・母方それぞれの家系に当てはまる人はいますか?
・40歳未満で乳がんを発症
・1人で2個以上の乳がんを発症
・卵巣がんを発症
・男性乳がん
・乳がんになった人が2人以上いる

1つでも当てはまる場合は遺伝性乳がんになる可能性がありますので、専門の医療機関を受診して相談しましょう。

遺伝性乳がんを早期発見するために、18歳以上毎月1回乳房セルフチェック。

25歳からは半年に1回医師による問診・触診。1年に1回乳房のMRI検査。

30歳からは1年に1回マンモグラフィー検査を受けることが推奨されています。