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乳がんの広がる治療法とは?

遺伝性のがんが心配されるなど色々なケースで治療がどう変わるのか、3つのケースでみていきましょう。

【40歳主婦】
・夫と子供(4歳)あり
・乳がんの大きさ2cm
・祖母が卵巣がん

このような場合は遺伝性乳がんの検査が推奨されています。遺伝性乳がん卵巣がん症候群が疑われるからです。

<遺伝学的検査が保険適用になる場合>
・45歳以下
・60歳以下のトリプルネガティブ乳がん
・2個以上のn原発性乳がん
・男性乳がん
・卵巣がん、卵管がん、腹膜がん
・3親等内に乳がん、卵巣がんを発症した血縁者がいる

乳がんの大きさ2cmでも遺伝性乳がん卵巣がん症候群と診断された場合、乳房温存療法以外に、再発防止のために乳房全摘手術も選択肢に入ってくるといいます。

また将来的に、反対側の乳房や卵巣にもがんができる可能性が高くなります。リスク低減手術といって、手術で予防的に切除する選択肢もあるといいます。

【51歳独身】
・会社員
・3.5cmの乳がん

仕事を続けながら治療したいと考える方もいることでしょう。基本的には主治医と相談して治療方針を決めていくことができると考えられます。

また大きな病院には「がん相談支援センター」があって、看護師やソーシャルワーカーが就労について相談にのってくれるので推奨されています。

職場にはどのタイミングで言えばいいのでしょうか?乳がんと診断された時点で、上司や人事担当者に伝えるのが良いのではないかと思われます。

術後は抗がん剤+ホルモン療法を行うので、職場の人達に気付かれるかもしれませんが、ウイッグやメイク講座などを利用して変わりなく仕事をしている方も多いといいます。

【35歳会社員】
・夫と2人暮らし
・入浴中にしこりに気づく
・子供が欲しい
・妊娠、出産は諦めるべき?

妊娠や授乳しても生命予後に差はないという報告もあるといいます。但し、治療中は確実に避妊する必要があります。ただ治療後一定期間おけば薬の影響は心配ないといわれています。

治療後に妊娠を希望する場合は、薬物療法の開始前に次の凍結保存を検討するといいます。既婚の場合は受精卵、未婚の場合は卵子または卵巣組織。