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乳がんに関する疑問とは?

ホルモンのバランスと乳がんの関係
アメリカで11万人以上の看護師さんを12年間、乳がんを発症するかどうか調べた研究があるといいます。

20年以上夜勤を担当したグループは、全く夜勤をしなかったグループに比べて、約1.8倍乳がんの発症率が高かったことが報告されています。

このことは、体内時計を調節してくれるメラトニンの影響があるのではと考えられています。但し数年程度の夜間労働では、乳がんの発症リスクに影響はなかったとも報告されています。

夜間に明るい照明の下で過ごしていると、メラトニンの分泌が減ってしまい、女性ホルモンや免疫の働きにも影響が出て、乳がんの発症リスクが上がるのではないかといわれています。

夜間の労働時間をできるだけ短くすることはもちろん、肥満、喫煙、アルコール、運動不足などを避けできるだけ規則正しい生活を心がけることも大切だと考えられます。

乳頭から分泌物、乳がん?
妊娠中や授乳中でもないのに、乳頭から分泌物が出てくることを乳頭異常分泌といいます。分泌物が透明だったり白っぽいサラサラとした液体であれば問題ないといいます。

茶褐色の場合は血液が混じっている可能性があり、乳房の感染症や乳がんの可能性もあるといいます。一度乳腺専門のクリニックを受診して頂くことが推奨されています。

妊娠は継続できる?
適切に乳がんの治療を行えば、妊娠の継続や出産は可能。その後の授乳によって、がんの進行が早くなることはありませんし、再発の危険が高まるということもないといいます。

妊娠中期以降であれば、手術や一部の抗がん剤を使った治療が可能だといいます。但し妊娠の時期や治療の内容によっては、お腹の赤ちゃんへの影響が懸念されますので、主治医とよく相談して治療方針を決めて頂きたいです。

産後は子育てと乳がんの治療の両方をやっていく必要があります。妊娠中から地域の子育て支援サービスやがん相談支援センターなどを調べておくことが推奨されています。

抗がん剤の副作用
一部の抗がん剤で、指先のしびれが出やすいといわれています。どのような方に出やすいのかまた明らかになっていないといいます。

しびれをとる薬が効く場合もあるといいますが、直ぐに効いてくる訳ではありません。しびれがある間はできるだけ指先を使う作業を減らすなど、日常生活の工夫も必要ではないでしょうか。

治療が終われば、時間の経過と共にしびれも和らいでくることが多いといわれています。また、しびれ以外の症状や副作用がある場合、遠慮せずに医師、看護師、薬剤師など医療者に相談して頂きたいです。