不整脈の1つ心房細動は、患者は高齢者を中心に100万人超といわれている。心房細動が怖いのは脳梗塞の引き金になること。
しかし心房細動に対しカテーテルアブレーションという効果の高い治療法がある。より進歩して安全に行えるという。
カテーテルアブレーションは、細い医療器具を血管から心臓に入れて治療する。
8割根治も可能
心房細動は心房が細かく震える。1分間に500回も。
血液の流れが非常に悪くなり、血液がよどんで血栓ができやすくなる。
その血栓が脳に飛ぶと脳梗塞になる。大きな麻痺、死亡率が高い。
心房細動の自覚がないまま脳梗塞を起こすことも多い。
脈の乱れ、動悸、めまい、息切れなどがある場合は医療機関を受診して下さい。
自覚症状がない場合は心電図をとることが推奨される。
<カテーテルアブレーション>
足の付け根からカテーテルを入れて、心房に高周波電流を流し悪い部分(肺静脈が多い)を凝固壊死させる。
心房細動の持続が7日以内、自覚症状がある人にすすめられる。
治療した人の8~9割が根治。
心房細動が慢性化している人には向かない。
リスクとしては、心臓が傷ついて出血、血栓が飛んで脳梗塞などが挙げられる。
バルーンを使ったアブレーション
1.冷凍バルーンアブレーション
2.ホットバルーンアブレーション
3.内視鏡レーザーアブレーション
3Dマッピング
カテーテルの位置が正確に分かる。
カテーテルアブレーションに必要なX線をかなり軽減できる。
脳梗塞を防ぐ薬
血栓を予防する抗凝固薬。
従来の薬=ワルファリン
採血して量を調節する必要があった。
新しい薬
度々採血する必要がない。使いやすくなった。
左心耳
血栓の大多数は左心耳にできる。
バルーンで左心耳を塞ぐ。しばらくすると内皮化する。
内皮化すると抗凝固薬は必要がなくなる。