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脳の血管が破れる病気とは?

脳の血管が破れる主な病気は脳出血とくも膜下出血だといいます。国内で1年間におよそ45,000人が亡くなっているといわれています。

脳出血やくも膜下出血は、発症後6~8時間以内に治療開始できるかが命の鍵になると考えられています。治療開始までの時間が長いほど、脳にダメージを受け麻痺などの後遺症や寝たきりになってしまうといいます。

脳出血の症状
脳出血は、脳の細い血管が破れて脳の中に出血する病気だといいます。それまでに感じたことがない強い頭痛、顔や手足の右側・左側が思うように動かせない半身のまひ、手足のしびれ、ろれつが回らない、意識障害などが現れるといいます。

いきなり倒れていびきをかくこともあったり、数分のうちにいしきがなくなることもあるといいます。症状は急速に進行するので直ぐに救急車を呼ぶことが推奨されています。

脳出血は血圧高くなる状況で起こるといわれています。特に朝(7時頃)、夕方(17時頃)、冬外に出た時、入浴、排便、興奮した時などが挙げられます。高血圧がなくても、特に70歳以上は加齢とともに脳出血が起こりやすいといわれています。

くも膜下出血の症状
くも膜下出血は、脳の太い血管にできた脳動脈瘤というこぶが破れくも膜下腔に出血する病気だといいます。

突然金づちで殴られたような激しい頭痛に突然襲われ、吐き気やおう吐を伴う場合もあるといいます。こうした症状が起こったら直ぐに救急車を呼んで頂きたいです。

直ぐに意識を失ったり、数分でいしきが回復することもあるといいます。血の塊で一時的に出血が止まることもあるといいますが、その後大出血のおそれがあるので注意が必要です。

くも膜下出血が起こりやすいのは、睡眠中で全体の36%を、起きて普通にしている32%、物の上げ下ろし12%、排便時4%、興奮時4%、その他12%となっています。

危険因子として、脳動脈瘤があり、高血圧、禁煙、家族歴(親・きょうだい)などが挙げられます。前触れとしてものが二重に見える、片方の瞼が開けにくい、今まで感じたことがない強い頭痛がある場合は、早めに脳の専門医を受診することが推奨されています。

救急車を呼ぶ際は
自家用車やタクシーではなく、まず119番に電話して救急車を呼ぶことが推奨されています。容体が急変した場合適切な処置ができるからです。そして通報に使った電話は使わずに待っているようにしましょう。

救急車到着までの間、対処法について救急隊員が電話で説明してくれることがあるからです。通報から救急車が到着するまで8.7分(全国平均)、患者さんのそばを離れないようにしましょう。

救急車を呼んだら次は安全確保
1.安全な場所に移す
屋外の場合、車の往来がない場所

2.服装をゆるめる
ネクタイやベルトなど
※失禁していても無理に着替えさせる必要はない。

3.呼吸が楽な姿勢
意識がある → 本人が楽な姿勢、意識がない → 寝かせる、顎を上げて呼吸をしやすくする。麻痺している手足が分かればそちら側を上にする。

4.暑すぎず、寒すぎないように
野外で暑い場合 → 風通しの良い日影に
寒い場合 → 毛布などをかける

5.安静にして救急車を待つ