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心臓の治療が脳梗塞を防ぐ!?

脳梗塞をを起こした人の約3割が心臓が震える、心房細動を起こしていることが分かっています。心房細動を起こすことで心臓に血栓ができることがあるといいます。それが脳梗塞と関係するということです。

ここに注意心臓の異変
心臓は右心房、左心房、右心室、左心室の4つの部屋からできており、電気刺激によって収縮し中から心臓の外へ送り出しています。それが何らかの原因で電気刺激が乱れると、収縮のリズムが大きく乱れ心臓から血液が送り出せなくなった状態が心房細動です。

正常な場合は1分間の60~80回心拍のリズムが刻まれているといいます。ところが心房細動になると、1分間に400回以上の心房の震えで痙攣状態になるといいます。この状態になると血液が澱み血栓ができ、心臓の中にできると比較的大きくて中には数センチのものもあるといいます。

それが血流に乗って頸動脈を経て脳の血管に流れ着くと脳梗塞になるといいます。このような脳梗塞は心原性脳塞栓症といいます。心房細動の主な原因は、加齢、高血圧、糖尿病、心臓病、アルコールやカフェインの過剰摂取、睡眠不足、ストレス、激しい運動、喫煙などです。

検査で異変を捉える
心房細動のセルフチェックは、自分で脈拍をはかりその傾向を知ることができます。セルフチェックは起床後や就寝前に行うことが良いとされています。

まず手首を曲げます。そして、親指のつけ根にできたシワに薬指・中指・人差し指を立てます。15秒間で脈拍が25回以上または10回以下の場合は、心房細動の疑いがあると考えられます。

リズムはドクドクドクと規則正しく打ちます。心房細動の場合は、ドク~ ドクドクとリズムが不規則に打つといいます。こういった場合は医療機関で詳しく調べて頂く必要があります。

医療機関の超音波検査では、心房細動の不規則な心臓の動きなどを捉えます。心電図検査では、ホルター心電図検査といって小型のものを胸につけ24時間普段通りの生活をします。いつ起こるか分からない心房細動を調べることができるのです。

早期治療で脳梗塞を予防
心房細動だと分かった場合、薬(抗凝固薬・抗不整脈薬)やカテーテルアブレーション(心臓の一部を焼く)を検討するようになります。最近では冷凍凝固アブレーションがあり短時間で治療できる方法もあるといいます。

また、心臓に卵円孔という穴がある場合、脚などにできた血栓ははがれると通常は肺に向かって行くのですが、脳の動脈に向う恐れがあるといいます。そうすると脳梗塞になってしまいます。長時間座らないことや、こまめに脚を動かすなどして血栓ができないように心掛けすることが大事になってきます。