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慢性腎臓病のサインとは?

慢性腎臓病は様々な原因で腎臓の働きが低下した状態、悪下するまで自覚症状がないため、進行すると透析、心臓病、脳卒中につながりやすくなるといわれています。

慢性腎臓病の患者数は約1,330万人、成人の8人に1人と推計されています。このように慢性腎臓病が多い理由は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の人が多いからだと考えられています。

慢性腎臓病は特定健診、健康診断の血液検査や尿検査で発見できるといいます。

腎臓の働き
・骨を維持
・赤血球を作る指令
・尿を作る
・血圧をコントロール
・体の酸性、アルカリ性を調節

慢性腎臓病では水分、塩分、老廃物が溜まる。血圧が異常に上がる。様々な物質のバランスが悪くなる。

腎不全の症状として、全身のだるさ、食欲不振、貧血、手足のむくみ、動悸・息切れ、骨が弱くなるなどが挙げられます

2019年新規の透析導入の原因は、糖尿病性腎症42%、腎硬化症16%(高血圧が原因のケースが多い)、慢性糸球体腎炎15%となっています。

慢性腎臓病は透析が必要になるだけではなく、心臓病や脳卒中が起こりやすいと考えられています。糖尿病や高血圧は心臓や脳に動脈硬化を起こしやすい。腎臓病はその動脈硬化を加速させるといわれています。

血液と尿をチェック
血液検査ではクレアチニン値を調べる。クレアチニンの値から「eGFR」を換算、eGFRが60未満が3か月以上なら慢性腎臓病と診断されます。

日本腎臓学会のホームページ(jsn.or.jp/general/check/)の腎機能測定ツールでクレアチニン値を入力すると、eGFRを自動計算してくれます。

尿検査ではたんぱく尿を調べる。血液をろ過する糸球体が壊れ、尿に漏れないはずのたんぱくが検出されることがあるからです。

「-」は正常、「+-」以上だと慢性腎臓病が疑われるといいます。

血液検査と尿検査の両方行うのが推奨されています。クレアチニンとたんぱくのどちらか1つが異常でも慢性腎臓病と診断されるといいます。

糖尿病なら別の検査も
糖尿病性腎症では、たんぱく尿やクレアチニンの検査だけでは早期発見ができない。微量アルブミン尿検査を受けることが推奨されています。

糖尿病性腎症の初期にたんぱくの1つであるアルブミンがごく微量、尿に漏れるのでそれを調べるものです。

糖尿病の人は3か月~1年1回は微量アルブミン尿検査を受けるようにして頂きたいです。