慢性腎臓病が進行すると、腎臓の働きを代替するために透析治療や腎移植が必要になります。透析している人は34万人、その内腹膜透析は1万人(3%)、腎臓移植は年間2,000件といわれています。
透析療法
・血液透析
血液を体の外に送り出し、透析器(ダイアライザー)で老廃物や余分な塩分や水分を除去したあと、血液を体の中に戻す方法。1回に4~5時間、週3回通院して行う。
・腹膜透析
腹膜を使って血液を浄化するのが腹膜透析。腹腔に埋め込んだカテーテルを通して透析液を腹腔内に入れ、日常生活を過ごし4~6時間後に老廃物が溜まった透析液を体外に出すという方法で行います。
透析液の交換は、清潔な場所であれば自宅などで1人できる。透析液の交換は30分程度。1日に2~4回、出勤前や昼休み、帰宅直後や就寝前などで。睡眠中に1回だけ交換する方法もあるといいます。
<長所>
〇仕事や家事をしながら透析。
〇受診は月1~2回
〇腎臓の働きが比較的長く維持される。
〇心臓などへの負担が軽い。
<注意>
▽交換時の感染による腹膜炎。
▽腹膜の硬化症に注意。
▽5~8年後に血液透析に移行。
腎臓移植の現状
・親族から生体腎移植
・亡くなった方から(脳死、心臓死)献腎移植
透析をしている人も、将来透析が必要になる人も選択できるといいます。大半の場合、移植した腎臓は正常に機能し、健康な人と変わらない生活が送ることができるようになるといいます。
但し、移植後に免疫抑制剤を使うので感染症に注意しなければなりません。透析をしながら献腎移植を待つ人は1万人以上といわれ、平均15年待機しているといわれています。
新型コロナ感染に備える
透析をしている人は新型コロナ感染症が重症化しやすいと示されています。
<透析で通院する場合の対策>
・体温や健康状態をチェック。
・マスク、手指の消毒。
・待合室で他の人と近い距離で話さない、長い時間滞在しない。
・飲食をなるべく控える。
※発熱や咳があったら、透析の医療機関に行く前に必ず電話して指示に従いましょう。透析をしている人がは新型コロナに感染したら、原則として必ず入院して治療を受けるようになります。


