スポンサーリンク

新型コロナと糖尿病

糖尿病のある人は元々感染症にかかりやすいといわれていますが、ひとたび肺炎になると重症化しやすいといいます。新型コロナウイルス感染患者 6,452人を調査した結果、糖尿病があると、死亡率2.12倍、重症化2.45倍と報告されています。

なぜ重症化する?
糖尿病は血液中のブドウ糖が増える病気でこの状態が長く続くと、糖尿病網膜症 → 失明、糖尿病腎症 → 透析治療、糖尿病神経障害 → 足の切断など様々な合併症につながるといいます。

糖尿病のある人は感染症にかかりやすい、肺炎になりやすいことが分かっています。ブドウ糖が多くなることで、白血球に影響を及ぼし働きが低下して免疫力が落ち、ウイルスに感染しやすくなると考えられています

新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいと考えられおり注意が必要です。肺炎になりやすくより重症化しやすいといわれています。したがって、血糖をコントロールしておくことが大切だといいます。

また免疫システムが暴走状態におちいるサイトカインストームが起きて、心臓、肝臓、腎臓、血管など全身に重い症状が起きる可能性も指摘されています。

特に気をつけたいシックデイ
シックデイは、発熱、下痢、おう吐、食欲不振などから、血糖値が著しく上がることがあり、全く食べれなくなるといいます。

シックデイの対策として、水分を十分に摂り脱水を防ぐ、食欲がなくてもできるだけお粥やうどんなどで炭水化物を摂る、飲み薬の使い方に注意する=かかりつけ医と相談して薬の量の調整を行う、インスリンは原則継続するなどが挙げられます。

また、おう吐下痢が止まらない、38度以上の高熱が続く、食事が24時間にわたって全く摂れない、意識の状態に変化があるなどの場合は危険な状態ですので医療機関を受診して下さい。

高熱が続いて新型コロナウイルス感染が心配される場合は、電話などで直ぐにかかりつけ医に相談して下さい。

糖尿病の治療はどうする?
食事のポイントは、バランス良く食べる、食べ過ぎないことが大切だといいます。食べきりサイズのおやつにするなどの工夫も必要ではないでしょうか。

運動を行うことでブドウ糖が消費される、インスリンが効きやすくなるなどの効果もあるといいます。スクワット、片脚立ち、その場で足踏みなど、散歩は人混みを避けてマスク着用で行いましょう。

血糖値を低く維持することが何よりも大切だといいます。処方されている薬をきちんと飲み続けましょう。

病院へ行くのが不安な時は状態が安定している人には長期処方、希望される人には電話・オンライン治療が行われているので利用してみてはいかがでしょうか。