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やさしい認知症ケアとは?

介護をする中で、相手に思いが伝わらず困惑したり、うまく介護ができない場合などがあるのではないでしょうか。近年注目されているのがフランス発祥のユマニチュードです。

ユマニチュードは人間らしさを取り戻すという意味で、人としての尊厳を大切にしながら相手を思いやって接する介護の方法だといいます。

劇的な変化
例えば、認知症の症状が進んだ男性の場合、長年一緒に暮らしてきた家族とも意思の疎通が難しくなってきたといいます。

攻撃的に話をするようになったようです。精神的にも辛いし身体的に辛いし家族もまいってしまいました。

ところが、ユマニチュードの基本ケア「見つめる」「話しかける」「優しく触れる」で接したところ、本来の明るさを取り戻していったといいます。

実践 ユマニチュード
見る
認知症の人は情報の入り口がとても狭くなっているといいます。認知症の人に話しかける時は、正面から目の高さを合わせることが大切。狭くなった視野に自分が入っているか、気をつけて話しかけてみましょう。

話す・触れる
できるだけスムーズに行うために、例えば文鳥などをかって接すると、認知症の人の方から発信するようになるといいます。場が和んだようなところもでてくるといいます。

腕に触れるような場合は、相手の腕の下から手のひらの面積を広くして触れると、相手を大事にしているということが伝わるといわれています。

寝たきりにならないために
立つ
相手につかまって立つ練習をすると良いといわれています。徐々にしっかり立てるようになるといいます。やがてつかまりながらでも歩けるようになるといいます。

立つことによって、肉体が強くなっていくし、食事も進みますし、よく眠れるようにもなるといいます。フランスのデータでは、1日20分立つことができれば寝たきりにはならないといいます。

1日の中で合計で20分立つことを目標にすることが推奨されています。但し、立つことに取り組む時は専門家の意見を十分に聞いてその指導のもとに安全に行って頂きたいです。