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大人の発達障害とは?

平成28年厚労省「生活のしづらさなどに関する調査」によると、発達障害と診断されている人は481,000人と推定されています。

大人になると自立や社会参加が求められるがその役割を上手く果たせないなど、問題になるのがASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動性)です。

ASDの特性
正直で偏見がないが、一方自分の都合が優先あるいは融通が利かないなど、自分では優先したつもりはないが結果的にそうなってします。

悪気はなくても相手に不快な思いをさせることがある。周囲の人は、特性を知っていれば腹は立たない。

【特性】
・他者目線が分からない → 人間関係が築けない、会話が成立しない。

人の気持ちが分からなくなる。想像したことがない場面など気持ちが推測しにくい。

相手の発言をそのまま受け取ってしまう。喧嘩になってしまうこともあった。

・周囲の変化についていけない
・人よりも光や音を強く感じる

スケージュールにこだわりを持っていて、薬は何時に飲む、風呂は何時、家を出るのが何時など思い通りにならないとパニックを起こしてしまう。

感覚過敏がひどくなると光を痛く感じ寝込んでしまう。逆に感覚が鈍くなる人もいる。

ASDのサポート
ASDの特性は矯正できるものではない。周りの人がその人の特性を理解して話を聞いたり、ルールを教えることが必要。社会的なルールから外れてしまったら間違いを指摘する。

友達を求めるわけではないとすれば、過度に関わる必要はないともいえる。必要なことだけを伝えれば良い。

冗談、皮肉、比喩、例え話をしない。明確に指示することが重要。

こだわりについては、周りに迷惑をかけないものなら受け入れる。また折り合いをつけるポイントを決める。

光に対しては、偏光レンズやサングラスをつける。音に対しては、ノイズキャンセリングヘッドホンを使う。職場や教室内での使用を許可する。辛くなった時に休憩できる場所を作る。

成人発達障害支援学会
https://square.umin.ac.jp/adult-asd/smo.html

ミスが多い大人のADHD
【不注意】
・なくしものが多い
・ケアレスミス
・片付けが苦手

【多動性 衝動性】
・目的のない動きをする
・感情が不安定になりやすい
・不用意な発言が多い

アルコール、薬物、ギャンブルなどへの依存が問題になることがある。

行動療法として、医療機関で行っているグループプログラムがある。同じ悩みをかかえる人たち悩みを共有し共感することで、自己理解が深まることが期待される。

成人発達障害支援学会
https://square.umin.ac.jp/adult-asd/smo.html