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女性の発達障害とは?

女性のADHDの特性
生活するのにそこまで重要ではなかったので大人になるまで受診しなかった。社会人になると仕事のミスが目立つようになった。

社会人になって電話対応が多い仕事に就いたが、他の人と比べてできが悪い、成長が遅くて悩んだ。PCしながら電話したり、話をしたりするのがとても苦手だった。

上司から「何でそんなことができない」と起こられることが多かった。仕事中に我慢できない眠気におそわれる。昼休みはずっと寝るようにしていた。

仕事中に眠気が強くなった時は眠ることもあった。約束を忘れてしまったり、部屋の片づけが苦手なところも悩んでいる。2年前に精神科を受診してADHD(注意欠如、多動性)と診断された。

・多動性、衝動性は目立たない
・不注意:物をなくす、片付けが苦手、段取りがつけられない、ミスが多い

→ 脳の実行機能が上手く働かない。実行機能は前頭葉の代表的な働きでその機能に偏りがある。
  過眠症状は女性のADHDに多く、思春期以降に目立つようになる。

【ADHDの薬】
・メチルフェニデート徐放錠 … 飲むだ直後から効果がみられ、12時間程度続く

・アトモキセチン… 効果が持続するが、効果が現れるまでに時間がかかる

・グアンファシン … 低血圧の人は注意が必要

※実行機能を改善して必要なことをテキパキできるようになる。

自分の特性に合わせた対策
・忘れ物対策
カバンの中に透明な袋を入れて管理する。不注意があるのでこぼして汚すことが多い。よく使うものを持っていけるようにしている。

持ち物一覧表を貼って出かける前にチェックする。

・片付け対策
小さい箱にこまめに収納して散らかさないようにする。使うものの場所を決めるなどルールを作ると片付けの負担が減る。

・約束を忘れない対策
スケージュールや予定を携帯のアプリに記録する。

頭の中が散らかっている状態なので不安に駆られることが多かった。きちんと対策ができているので考えがまとまるようになってきた。

効率良く動けるようになり楽に生きられるようになった。

高齢者のADHDと認知症
65歳のAさんは、携帯電話や財布など大事なものをよく失くすようになった。しかも怒りっぽくなった。認知症を心配して受診したところ、ADHDと診断された。

発達障害は生まれつきのもので、若い時は特性が目立たなかったのかもしれない。高齢者になって医療機関に相談にいくことはある。社長のように成功した人でもあるようだ。

ADHDは進行しない。物忘れは指摘すれば思い出す。鍵をかけたが、落とした場所が分からない。

認知症は進行する。物忘れはそのこと自体を忘れる。鍵をかけたかどうか分からない。

【カサンドラ症候群】
発達障害を持つ夫とうまくコミュニケーションができないことで、妻が不調に陥ること。抑うつ、不眠、無気力などの症状があらわれる。

専門医やカウンセラーに相談して具体的に解決することが必要です。