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発達障害は障害ではなく個性!?

ベストセラー小説「いま、会いにゆきます」の著者である作家の市川拓司さんは、幼少期から多動や多弁、人とのコミュニケーションが苦手など、発達障害の多くの特徴があてはまると医師に告げられていたといいます。

朝礼で並んでいるところに1人で朝礼台の上に立って、踊りまくった挙げ句に朝礼台から落っこちて気を失ったり多動なことはたくさんあったといいます。

中学生になると学年で365人中360位とがくっと成績が落ちたそうです。ちゃんと授業を受けて記憶して試験的にあたらないとできないとなると急にできなくなったといいます。それは幼少期ばかりでなく大人になっても悩みの種になったそうです。

記憶力がないので、今日の日程を付箋で貼り付けて1つ終わるたびに捨てていくのですが、捨てるのも忘れてしまったといいます。

もちろん得意なこともあったといいます。頭の中に浮かぶ世界を自らの手で再現できるのだそうです。設計図なしでかなり細かいからくりおもちゃを作ったといいますから驚きです。

頭の中だと動かすことができるので設計図よりも効率が良いそうです。頭の中にあるものを創作していくということなのでしょうね。うらやましい限りです。

発達障害の特徴を持っていても、社会に適応している場合は正式に診断されない場合もあるといいます。市川さんは30歳の時に自分が発達障害ではないかと疑いをもったといいます。

市川さんは発想力を今の仕事に生かしているといいます。ストーリーは最初にエンディングが思い浮かぶそうです。小説はストーリーが映像で浮かびカメラアングルまで決まっているといいます。ご自分で映画を撮っているようだと表現されています。

逃げる
自分にそぐわない場合には身を置かないが大切。市川さんは大きな会社に入ったそうですが、本音と建前、ルールのためのルール等々、純粋過ぎて馴染めず3か月で退社したといいます。

大人数の会社から少人数の会社、そして小説家という1人の仕事にたどり着いたようです。自分の1番居心地のいい場所に落ち着いたといいます。

「逃げる」は言葉としては悪いのですが、無理して自分とは違う土俵で戦い続けてもいいことはないということだそうです。得意分野で戦いたいですよね。

個性
障害ではなく個性。その個性を伸ばせば世界に通用する人になれるかもしれません。普通の人とは違うということは、その人たちを外から見ることができるという俯瞰する目は大きな武器になるといいます。

市川さんは発達障害に関する講演を全国で行っているといいます。ご自身を得意分野を最大限に発揮したサンプルとして、発達障害のポジティブな面を紹介しているといいます。