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めまいには危険なものもあります

眼振
視界が天井、上、下、横と瞬間的にぱっぱっぱっと変わったり、起きているのか目を空けているのか、どっちが上か下か分からない状況になったりします。

症状が酷い方は、プールの水面にビニールを張ってその上を歩いている感じだといいます。地面が平らではない感じで浮遊感がしばらく続くといいます。

こういった場合は「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」という平衡感覚を司る三半規管に異常が起こっている場合が多いようなのです。

三半規管のそばにある耳石器と呼ばれる器官からちょっとした衝撃で耳石が剥がれて三半規管に入り込み、中を満たしているリンパ液がいつもより強く流れ三半規管からはまだ動いているという情報が送られ、脳が混乱することでめまいを感じると考えられます。

どうしたら分かるかといいますと、病院を受診するのですが、内耳が関係するめまいには眼振という特徴的な症状があるといいます。耳と関係するめまいの場合は耳鼻咽喉科になります。

眼振とは、眼球が無意識に細かく横に揺れたり回転したりすることです。そのために実際は動いていない景色が揺れたり回ったりして見えるのです。三半規管に入った耳石は、頭位治療という耳石を元の場所に戻すような体操で治すといいます。

また、元々良性なので自然に治ることもあるそうです。耳石も代謝しているので自然に消えたり、日常生活で頭を動かしたりすることで自然に治る場合もあるといいます。

良性発作性頭位めまい症の予防としては、寝る時いつも同じ側を下にしないことです。むしろ意識的に寝返りを打った方が良いということです。また、頭の位置を少し高くして寝た方が良いといいます。

命に関わるめまい
日課の散歩中、突然揺れるような感覚あってその場に倒れ込んだりする時は要注意です。まるで東北の震災のような大きな揺れがふらふらと起きてきたと体験者はいいます。

それが長い時間でとても立っていられなかったといいます。そのうちに気持ち悪くなって吐きたくなり、その後トイレで嘔吐しふらふらになりながら自宅に戻ったそうです。

しばらく横になり休みましたがめまいは治まりません。耐えられなくなり病院へ向いました。症状が起きて4時間が経過していました。4時間後でもめまいが続き、医師が診察すると眼振が見とめらました。

更に安定して立っていられないことから疑われた原因は脳でした。MRI検査の結果、小脳の血管が詰まっているのが見つかりました。つまり小脳梗塞を起こしていたのでした。

脳の中で主に平衡感覚をコントロールしているのが、脳幹にある前庭神経核を中心としたネットワークと、更にそれを上からコントロールしているのが小脳といわれています。

脳幹や小脳に脳卒中が起きた場合、しばしばめまいが起こるといいます。この方は15年前から糖尿病になっており、更に3年前に脳梗塞を引き起こす恐れのある不整脈も見つかっていました。選んだ治療法は、朝と晩に抗擬固薬を飲むことです。

危険なめまいの場合、めまいと共に、ものが二重に見えたり、うまく言葉が出ない、片方の手や足が動かせない、まっすぐ立っていられないなどのどれかが当てはまった場合は、脳の異常が考えられるといいます。

以上のように異変を感じた場合は、急を要しますので遠慮せずに救急車を使うようにしましょう。脳と関係するめまいの場合は、神経内科や脳外科の受診が望まれます。

めまい症
日本めまい平衡医学会によりますと、めいまいを引き起こす病気を16に分類しているということです。しかし、16分類にあてはまらないめまいが、めまい全体の約2割あるといわれており、めまい症と呼ばれています。

近年めまい症の一部は治療できる可能性があることが分かってきました。ある人は、突然肩を引っ張られる感じあって、どこかを掴まないと耐えられないようになったといいます。

その不思議な症状はしだいに頻度を増していきましたが、受診せずに2年経過、ようやく病院へいきましたが原因がよく分かりませんでした。更に2年後、大学病院を受診したといいます。

診断の結果、PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)ということでした。PPPD悪化の誘因は、歩く、立っている、急な動き、動くものや不安定な動画を見るなどと考えられています。

この過剰な反応を抑える薬(SSRI)を毎朝飲むことで、めまいの頻度が減り症状も軽くなってきたといいます。また、めまいが誘発されるような場所に行くことを避けて家で過ごしているといいます。

1人では階段や吹き抜けの建物には絶対行かないそうです。特殊な条件が重なると起こるめまいなので、こうしためまいが起きる人もいることを知っておきたいですね。