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ジストニアとは?

dys(異常な)+tonia(緊張)で、筋肉が異常に緊張しているということです。ゴルファーがパターがふれなくなるイップスの一部もジストニアが原因と考えられています。

症状はいろいろ
・眼瞼けいれん
まぶたの筋肉が緊張して起こる。最初はまぶしさを感じるだけですが、進行すると目を開けられなくなってしまうといいます。

・痙性斜頸
首の周りの筋肉が緊張して起こる。首がねじれたり傾いたりしてしまって、まっすぐ保つことが難しくなる。また、痛みを伴うこともあるといいます。

・書痙
手や腕の筋肉が緊張して起こる。ペンを握って文字を書こうとすると、ギュッと手に力が入ってしまって、書くという動作ができなくなってしまうといいます。

ほとんどの場合はどれか1つの症状が出ますが、まれに複数が同時に出ることもあります。ジストニアは脳神経回路の異常で起こるのですが、かつては心の問題だと考えられていました。

10万人に15人程度発症するといわれていますが、軽症例を含めるともっと多いと考えられています。痙性斜頸は肩こり、眼瞼けいれんは肩こりと間違われやすいといいます。音楽大生の100人に1人ジストニアとの調査結果もあるといいます。

脳では何が?
ジストニアは、まぶたを開けたり閉じたりなど意識せずにできるおまかせモードの運動に起こるといいます。

脳には大脳基底核という場所があり、おまかせモードの運動で大きな役割を持っています。実際に運動を行う場合は、小脳や大脳皮質から筋肉へ指令が出ていますが、大脳基底核はこの間に入り運動の調整を行っているといいます。

ドパミンという物質が大脳基底核の中で指令を伝えているといいます。ドパミンが過剰に出ていることで、筋肉への指令が過剰に出てジストニアの症状が起こると考えられています。

「素因」は几帳面な性格、「反復」は同じ動作を何度も繰り返す、「ストレス」などが原因といわれています。

診断と治療
【診断】
1か月以上続くしつこい肩こりや首が回らないなどがあると、ストニアの可能性があるといいます。ドライアイのような症状があって、異常なまぶしさを感じる場合は眼瞼けいれんの可能性があるといいます。

長い文章を書くと手が疲れる、箸は使えるが文字が書けないなどは書痙の可能性があるといいます。このような場合は、脳神経内科または神経内科の受診が推奨されています。

殆ど問診で診断ができるのですが、診察室で症状が出ないこともあるので、症状が出ている時をスマホなどで動画を撮ってそれを医師に見せて下さい。

【治療】
1.ボツリヌス療法
ボツリヌス製剤を症状が出ている筋肉に注射。1回打つと3~4か月効果が続く、繰り返し行うことで頭の中の回路が正常化して、5年位で寛解する人もいるといいます。

2.内服療法
抗コリン薬やレボドパなどの薬を服用。

3.定位脳手術
脳深部刺激療法では大脳基底核のある部分に一定の電気刺激を与え続けることによって、脳の不具合を改善させる。全身性ジストニアなどの場合に行うといいます。

※日常生活
ストレスを避ける。繰り返しの動作、同じ姿勢を続けない。また、ニコチンはドパミンの過剰放出を促してしまうので禁煙しましょう。