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3歳から始まる生活習慣病予防とは?

子供の頃の食習慣が成人になってからの生活習慣病の発症に影響することが分かってきたといいます。将来生活習慣病にならないための食事と、子供達の未来につながる食生活を考えてみましょう。

生活習慣病の予防早めに
生活習慣病の主なものは、高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病などが挙げられます。

高血圧は、血圧の基準(診察室)140/90mmHg以上で、放っておくと脳卒中や心臓病などの発症のリスクが高まると考えられています。食塩の摂り過ぎが血圧を上昇させるといいます。

脂質異常症は、血液中にコレステロールや中性脂肪が溜まり動脈硬化の発症リスクになります。それは心筋梗塞や脳梗塞の危険因子になるといいます。エネルギーの過剰摂取による肥満も脂質異常症のリスクを高めるといいます。

糖尿病は、高血糖状態が続くことで全身の血管が傷つく病気で、様々な病気を合併する怖れもあるといわれています。遺伝的要因のほか過食や運動不足などの要因も考えられています。

動脈硬化は、小児期に始まり → 青年期に進行 → 中年期に発症するといいます。また小児期の食習慣が生活習慣病につながることも分かっています。子供の頃から注意が必要です。

まず飽和脂肪酸の摂り過ぎに注意が必要です。飽和脂肪酸の摂取量を減少させると、血中総コレステロール及びLDLコレステロールが低下することが報告されています。

飽和脂肪酸は肉の脂身や乳製品などに多く含まれています。血中のLDL悪玉コレステロールを上げる作用があるので、心血管系の病気のリスクを高めると考えられています。過剰に摂ると肥満につながるので注意が必要です。

飽和脂肪酸の目標量は、3~14歳は10%以下、15~17歳は8%以下、18歳~は7%以下。10%エネルギーは、ウインナーソーセージ6本分や、ハンバーガーだと2個分にあたるといいます。

カリウムと食物繊維に注目
カリウムはナトリウムと共に血液に含まれており、生体機能の調節に重要な働きをしています。ナトリウムの尿への排出を促す働きがあるといいます。

ナトリウムが過剰になったらカリウムを増やして血圧に上昇を抑えることができると考えられています。

カリウムが豊富な食品は、野菜、果物、豆類などが挙げられます。3~5歳で、1日あたり1,400mg以上が摂取目標になっています。

食物繊維は人体に有害な物質の吸収を妨げ便として排泄させる働きがあります。糖尿病、動脈硬化、高血圧など、生活習慣病の予防に役立っているといいます。3~5歳で、1日あたり8g以上が摂取目標になっています。

ご飯100g(おにぎり1個分)の食物繊維量は玄米1.4g、胚芽精米0.8g、白米0.3gです。ご飯と一緒に摂るみそ汁に沢山の野菜や海藻を入れることで不足も解決可能です。

また、ご飯と合う煮物などからも野菜を摂ることができるので、ご飯食にすることでバランスが整いやすくなると考えられます。

子供が食べたくなる食事
ジュースなどに含まれる糖類の過剰摂取は、小児肥満から糖尿病発症へつながるので注意が必要です。

また子供の食習慣は家庭環境でつくられるといいます。それぞれの家庭で、子供の食習慣の基礎となる食育を意識することも大事なのではないでしょうか。

子供の嫌いな食べ物は、ピーマン、なす、ゴーヤー、にんじん、トマトなどが挙げられます。苦みがあるものが嫌いなようです。

ピーマンの苦み成分はクエルシトリンで、食べやすくする調理方法のコツは、よく炒める、しっかり時間をかけて焼く、それによって甘みが出てくるといいます。

なすを食べやすくするコツは、なすを塩水に10分つけてエグミの元であるアクを取り除くことだといいます。少し手を加えることで美味しくなり食べやすくなります。

子供の食事は、家庭や社会の状態を反映していると考えられます。子供の理想の食事を考えるために、親自身の食生活の見直しも必要なのではないでしょうか。