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小指がしびれて痛い!?

それは肘部管症候群かもしれません。何らかの影響で肘が変形するなどして、肘部管の内部で尺骨神経が圧迫されることで小指と薬指がしびれたり、感覚が鈍くなったりするといいます。

肘とゆびの関係
肘には尺骨神経という太い神経があり、肘の内側にある筋肉や骨に囲まれたじん帯の中の肘部管という空間を通っているといいます。尺骨神経は小指と薬指の指先まで伸びていて、小指と薬指の小指側の感覚を司っているといいます。

肘部管症候群は、長年肘を酷使してきた人に起こりやすいといわれています。子供の頃などに肘を骨折したり怪我をしたことがある人に起こりやすくなるといいます。

肘部管症候群になりやすい人は、手・腕を酷使する仕事、過去に肘の骨折や怪我をした人、スポーツ選手、中高年などが挙げられます。

セルフチェックの方法
肘の内側にある2か所の骨の出っ張りの間を軽くたたいてみましょう。小指と薬指にしびれや左右で感覚の違いがある場合は、神経の損傷が疑われるといいます。

また、肘を曲げた姿勢でしびれが強くなる、箸が使いにくい、指が広げにくい・閉じにくいなどの症状がある場合は神経の損傷が疑われるといいます。

フローマン徴候テスト
薄い紙の両端を、両手の親指と人さし指で、指を伸ばした状態でつまみます。

紙を両側に引っ張った時に、どちらか一方でも無意識に親指を曲げてしまう場合は、肘部管症候群の疑いがあるといいます。紙がどうしても抜けてしまう場合も、肘部管症候群の疑いがあるといいます。

放置していると小指と薬指が伸ばせない鷲手になることもあるそうです。一般的に神経の回復は1日1mmといわれています。神経の障害が始まった肘から指先まではかなり距離があるので、回復には数年かかると考えられます。重度の場合は完全に治すことが困難になるといいます。

治療は早めに
医療機関では神経伝導速度検査が行われるといいます。電気が通る速度が遅くなると肘部管症候群の疑いがあると考えられています。

まず肘を曲げない生活を行う必要があります。また消炎鎮痛薬(のみ薬)やビタミンB12(のみ薬)なども用いられるといいます。

重度の場合は手術を検討するといいます。肘部管を囲む靱帯を部分的に切開し、尺骨神経への圧迫を取り除くといいます。

それから尺骨神経を少し前方へ移動させ、ゆとりをもたせることで肘を曲げても圧迫されないようにするといいます。手術時間は1~2時間程度になるといいます。